各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 議会運営委員会
- 視察先
- 和歌山県 和歌山市
- 視察案件
- YouTubeを活用した議会PRについて
- 実施日
- 令和6年11月12日
- 参加者氏名
- 石川 友和、 鈴木 一利、 並木 敏恵、 山口 剛一、阿部 雅一、 山崎 進、 吉田 稔、 木村 圭一、栗原 信司(副議長)
視察結果概要
(1)視察先の概要
和歌山市は、和歌山県の北西端の位置する、和歌山県の県庁所在地及び県内で人口が最多の市で、中核市に指定されています。人口は355,711人(令和6年4月1日現在)、面積は208.85㎢です。大阪から鉄道で約1時間、近畿自動車道で約1時間の距離にあります。
豊富な自然景観に恵まれており、北は緑豊かな和泉山脈が連なり、市のほぼ中央部を紀の川が東西に流れています。市の中心部に和歌山城があり、北西部の加太、南部の和歌浦・雑賀崎地区の沿岸は瀬戸内海国立公園の一部に指定されています。
(2)視察内容
○議会広報に関する組織
平成8年に「議会だより編集委員会(任意)」を設置し、平成25年9月に名称を「広報委員会(任意)」に変更。平成30年3月には、地方自治法に基づく組織として「広報委員会」を設置しました。その際、事務局に「議事調査課調査広報班」を設置し、令和5年4月からは、より議会広報に力を入れるため「秘書広報課秘書広報班」を設置しました。
○議会広報の主な取組
主な取組は、@市議会だよりの発行、Aラジオ・テレビ放送、CM放送、B市議会PR動画の作成、Cホームページによる情報発信、D公式フェイスブックページの運用、E公式インスタグラムの運用、F公式YouTube「和歌山市議会チャンネル」の運用、Gデジタルサイネージの運用、H主権教育の推進です。
○議会広報改革
平成29年度から議会広報改革に取り組み、改革の第一歩として、市議会だよりの見直しを行いました。「見やすい、読みやすい、親しみのある紙面づくり」を目指し、表紙の議員写真を廃止し、表紙には見出し以外の文字は書かないことにしました。また、新たな挑戦として、特集記事の掲載(議会と起業家との対談等)を開始しました。
議会だよりの配付では、広報委員が議会だよりとティッシュを袋詰めし、市内の駅やスーパーなどで直接市民に配付しています。また、議会だより設置事業者を募集し、現在283か所の設置事業者を通じ配付しています。なお、中核市議会議会報コンクールでは、令和元年に審査員特別賞を、令和2年、3年には優秀賞を受賞しています。
また、広報改革の第2弾として、SNS開設の検討を行いました。きっかけは市民との意見交換でした。平成30年6月から、公式フェイスブックページの運用を開始しました。令和3年6月からは、中核市初の公式インスタグラムの運用を開始し、同時に、公式YouTube「和歌山市議会チャンネル」の運用を開始しました。
○SNS運営の課題
次のような課題があります。
・フォロワー数、登録者数、アクセス数の伸び悩み
・掲載するネタ(内容)のマンネリ化
・一方通行のコミュニケーション など
(3)視察から得られた考察
市民の皆様に、市議会の活動や報告に関して、YouTubeやSNSを活用して発信をすることは、今の時代として取り組んでいくべきだと感じる視察内容でした。
また、市議会だよりの表紙や中身も、ありきたりの内容ではなく、誰もが手に取っていていただけるような工夫があり、開かれた議会を目指している本市議会としても、とても参考になる視察でした。

視察の様子