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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
教育環境委員会
視察先
兵庫県 姫路市
視察案件
観光戦略プランについて
実施日
令和6年10月23日
参加者氏名
永田 飛鳳、伊藤 一洋、石川 友和、平沢 一博、中村 貴彰、栗原 信司

視察結果概要

(1)視察先の概要
 姫路市の面積は534㎢で、兵庫県南西部のほぼ中央に位置し、山陽自動車道、中国自動車道及び国道2号をはじめとした主要国道や広域幹線道路が整備され、鉄道網はJR山陽新幹線・山陽本線・播但線・姫新線、山陽電鉄が東、西、北方面とつながる交通の要衝となっています。また、海上交通も姫路港において家島諸島及び小豆島への定期旅客航路や国内外の貨物航路が発着するなど、陸海ともに運輸、物流の重要な拠点となっています。
 姫路市は、平成5年に日本初の世界文化遺産に指定された姫路城やハリウッド映画のロケ地にもなった書写山圓教寺などの歴史的建造物や貴重な文化遺産も数多く有しています。

(2)視察内容
 姫路市は、「訪れてみたい、また来てみたい、」と感じるまちを目指すため、令和4年度から令和8年度までの5年間を計画期間とした姫路市観光戦略プランを策定しました。5つの戦略として、(1)観光コンテンツの磨き上げによる魅力向上、(2)観光客のニーズを踏まえた受入環境の整備、(3)効果的なプロモーションによる誘客推進、(4)国際会議観光都市・MICE都市の推進、(5)観光を活かした産業振興・地域づくりの推進、を掲げ、観光を通して、にぎわいと感動にあふれるまち姫路を目指しています。
 その中で、(1)観光コンテンツの磨き上げによる魅力向上については、姫路城の更なる活用により文化的な価値を高めるとともに、美術館等の文化施設や観光事業者、商店街等と連携し、新たな魅力を創出しています。また、豊かな自然、歴史、文化など、現地でしか味わうことができない地域資源を新たな観光コンテンツとして磨き上げることとしています。(2)観光客のニーズを踏まえた受入環境の整備については、観光客の誰もが安全・安心・快適に滞在できるよう受入環境の整備を進め、観光ガイドの育成や案内機能の充実のほか、来訪者が快適に過ごせるよう多言語化、ユニバーサルツーリズム等の取組も進めています。(3)効果的なプロモーションによる誘客推進については、デジタル技術を活用し、多様な観光データの収集、分析による戦略的観光プロモーションを展開しています。また、インバウンド需要回復を見据え、ターゲットとする国・地域に合わせた誘致・プロモーションを展開しています。
 今後の課題としては、@姫路城以外の観光施設等の認知度が相対的に低く、回遊が少ないこと、A滞在時間、観光消費額、観光宿泊客が少ないこと、Bストレスフリーな受入環境整備の遅れ、C市内二次交通網の不足、がありました。これらの課題を解消するために、市・観光事業者・商店街等と連携を図っていくとのことでした。

(3)視察から得られた考察
 姫路市の観光地域づくりとして、旅行者に地域の文化や生業などに触れてもらうことで、地域住民もその価値を再認識し、自らの地域を誇りに感じ、地域のさらなる魅力向上を通じて、旅行者・地域住民の双方の好循環を実現していることが分かりました。
 春日部市も「観光地としての春日部市」の魅力を磨き上げ、その価値と個性を社会に広く発信していくことが求められ、来訪客数の増加と来訪目的の多様化に伴う受け入れ環境の充実も図っていく必要があります。今回の観光戦略プランを参考にし、「つながる にぎわう すまいるシティ 春日部」を実現していきたいと思います。

視察の様子
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