各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 建設委員会
- 視察先
- 福島県 郡山市
- 視察案件
- 開成山公園Park-PFI事業について
- 実施日
- 令和6年10月31日
- 参加者氏名
- 吉田 稔、鈴木 一利、鬼丸 裕史、金子 進、河井 美久、今尾 安徳
視察結果概要
(1)視察先の概要
郡山市は、福島県の中通り中部に位置し、中核市に指定されています。
東北地方有数の商工業都市であり、「南都郡山」とも呼ばれています。
宮城県仙台市に次いで、東北地方で第2位、県内で最多の人口(約32万人)を有し、県庁所在地である福島市を上回っています。
また、首都圏から東北新幹線で約80分というアクセスの良さに加え、鉄道や東北・磐越自動車道が縦横に交差するなど、交通の利便性が高いことから「人」「モノ」「情報」がつながり、交流する「経済県都」「知の結節点」として成長を続けています。
2024年には市制施行100年を迎えました。
(2)視察内容
郡山市にある開成山公園は、市の中心に位置し、水と緑による安らぎ、イベントによる活気の創出や、歴史及び運動施設等が複合する総合公園であり、市民のシビックプライドの象徴的存在であります。
郡山市ではこの公園に民間の優良な投資を誘導し、公園管理者(市)の財政負担の軽減を図るとともに、老朽化した公園施設の改修や新たな収益施設導入等により、都市公園の利便性・魅力・防災機能の向上を図るため、「公園設置管理制度(Park-PFI)と「指定管理者制度」を導入しました。
開成山公園の西側が、2024年4月1日にリニューアルオープンし、同日から企業グループが指定管理者となりました。
今回リニューアルした主な整備内容は、イベント時や災害時などに利用される自由広場を全面芝生化に改修、夏の日差しや雨天時にでも快適に過ごせる空間づくりに対応するための大屋根の新設、災害時にかまどとしても使用できるベンチやトイレに使えるマンホールの新設、カフェやガーデニング雑貨の売店など、計9店舗が入るエリアの新設など賑わいと安らぎのある公園へと生まれ変わりました。
(3)視察から得られた考察
春日部市では、「(新)中央町第1公園基本計画」の改定を進めるとともに、この基本計画に基づき、「公園管理設置制度(Park-PFI)」や「指定管理者制度」などの民間活力手法の導入の可能性を調査・検討することとしています。
今回視察した開成山公園は、春日部市の(新)中央町第1公園よりも規模はかなり大きいが、「公園設置管理制度(Park-PFI)」と「指定管理者制度」を導入した公園であること、人々が集まる市街地の中心にある都市公園であるという点で、参考になることが多かったです。
とりわけ、上記の制度を導入し、市、民間事業者、市民(利用者)が連携してそれぞれの役割を効果的に果たしつつあることが、利用者数の増加、公園の活性化、利用者の利便性の向上等につながっていると思われました。

視察の様子