本文へ移動
背景色

現在位置 :トップページ › 行政視察報告書

各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
建設委員会
視察先
宮城県 栗原市
視察案件
乗合デマンド交通からタクシー利用助成事業への移行について
実施日
令和6年10月29日
参加者氏名
吉田  稔、鈴木 一利、鬼丸 裕史、金子  進、河井 美久、今尾 安徳

視察結果概要

(1)視察先の概要
 栗原市は、宮城県内陸北部に位置し、面積の8割近くが森林や原野、田畑で占められた岩手・秋田両県に接する自然豊かな田園都市です。
 2つのインターチェンジと新幹線の駅を持つという高速交通体系にも恵まれた地域でもあります。
 気候は、冬場の降雪量に大きな差があり、栗駒山に近い北西部は雪が多く、大崎平野に連なる南東部では、雪が少なく温暖です。
 人口は、約6万1千人で、2005年に10町村が合併して誕生しました。
 面積は805㎢で、県内最大となっており、先人が築き上げた歴史や文化・自然豊かな「栗駒国定公園」、ラムサール条約指定の野鳥の宝庫「伊豆沼・内沼」などを有しています。
 また、栗原市全域が、2015年に「栗駒山麓ジオパーク」として日本ジオパーク委員会から認定されています。
 
(2)視察内容
 栗原市における市民バスは、これまで広域路線(4路線)、市内連携路線(8路線)、地域内路線(乗合デマンド交通、16区域)の3つの形態で運行されてきました。
 しかし、人口減少や高齢化による利用者の減少に伴い、市民バスの運行にかかる財政負担が増大し、地域公共交通を取り巻く環境は厳しさを増しています。
 こうした状況を踏まえ、これまでの運行形態を維持しながら、路線の見直し、交通結節点へのアクセスの改善を実施し、令和6年4月から乗合デマンド交通からタクシー利用助成事業への移行を図ることにより、持続可能で利便性の高い地域公共交通を目指しています。
 なお、地域内路線において乗合デマンド交通からタクシー利用助成事業へと移行した理由として、乗合デマンド交通は利用者1人あたりの市負担額が約4,200円と、広域路線の約500円、市内連携路線の約700円と比べて高かったこと、運行時刻や拠点、事前予約に制限があり利便性も低かったことがあげられます。

(3)視察から得られた考察
 令和6年4月から開始されたタクシー利用助成事業については、運行時刻や拠点、事前予約に制限がないなど、乗合デマンド交通に比べて利便性が高いことから、乗合デマンド交通に代わる新たな地域公共交通として市民に受け入れられつつあります。
 春日部市においても、「春日部市地域公共交通計画」に基づき、春バス運賃の適正化と地域自主運行交通の導入等について検討していることから、今回の栗原市の行政視察は非常に有意義であり、春日部市の地域公共交通の課題解決のため、十分参考にしていきたいと思います。

視察の様子
Copyright(c) 2007- 春日部市議会公式サイト Kasukabe City Council. All Rights Reserved.