各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 自民・無所属の会
- 視察先
- 京都府 宮津市
- 視察案件
- 道の駅 海の京都 宮津(市街地まるごと道の駅について)
- 実施日
- 令和6年10月10日
- 参加者氏名
- 山崎 進、鬼丸 裕史、金子 進、水沼 日出夫、石川 友和、山口 剛一、永田 飛鳳、会田 吉幸
視察結果概要
(1)視察先の概要
宮津市は京都府の北西部に位置し、風波穏やかな天然の良港宮津港を中心として日本海若狭湾に面し、特別名勝「天橋立」をはじめとする海岸線や大江山連峰、世屋高原は丹後天橋立大江山国定公園に指定され、さまざまな自然風景をみることができます。宮津市は南部と北部が天橋立の砂州によってつらなる特異な地形を有しており、L字型に日本海を抱くような形となっています。また面積の約8割は山地に占められ、それより日本海側に向かって一級河川の由良川をはじめとして、市街地を貫流する大手川など11の河川が市域を流れています。
地形は、中国山地の東端である丹後山地から日本海に向けて比較的急峻な地形で、市境付近では標高500〜700mの山々が尾根を連ね、海岸に向かって傾斜しています。谷底平野が大手川沿いに広がっているほかは、海岸線状に形成された平野があります。
(2)視察内容
道の駅 海の京都 宮津(市街地るごと道の駅)について、コンセプトの背景と導入プロセス、運営体制と行政の役割、地域経済への影響や観光客誘致のための施策、地域住民の道の駅への活動や経済とのかかわり等を調査目的としています。
(3)視察から得られた考察
「道の駅 海の京都 宮津」は、平成29年度に宮津商工会議所が「おさかなキッチンみやづ」の開業準備及び運営を開始したことに始まります。その後、令和2年度にパイロット事業(飲食店の検証)を終了し、おさかなキッチンみやづを市が取得、「宮津まちなか地域振興拠点施設」として再編されました。平成28年10月に高速道路のインターチェンジが開通し、車でのアクセスも大阪から約1時間40分ほどと、日帰り観光もできる地域となりました。このエリアには約400台収容可能な5時間無料の立体駐車場が併設されており、車を置いてから観光に行ってもらうという、駐車場を拠点とした、来訪者の滞在時間をいかに伸ばすかということに着目し、運営されておりました。地域産業や地元農業との連携が見られ、地元産品の販売やレストランでの利用が、地域経済の活性化に貢献しています。
観光客向けの情報提供施設や休憩所としての役割も果たしております。また「道の駅 海の京都 宮津」は、地元の特産品や観光資源を活用した「地域ブランド化」を推進しています。特に、地元産の海産物や農産物、加工品が観光客に人気を集めており、地域の特色を活かした商品開発や観光コンテンツの提供が功を奏しているように感じました。また道の駅近隣の飲食店などが積極的にイベント開催に協力し、地元の住民や企業との協力によって、道の駅が地域コミュニティの中心的な存在となり、地域全体の活性化に寄与しておりました。
道の駅を運営しております指定管理者であるハマカゼプロジェクト株式会社は以前、通販の大企業で働いていた方が中心となり、多種多様なマーケティングを行っているとのことでした。このようなマーケティングに長けた方が運営に携わることにより、来訪者のニーズを的確に捉え運営していくことが可能であり、更なる発展の可能性も感じられます。春日部市においても、今後、春日部市の玄関口として東埼玉道路のインターチェンジが赤沼・銚子口に開通することを踏まえ、春日部市の魅力を外部に発信する絶好のチャンスと捉え、道の駅庄和の運営方法等をしっかりと調査・研究し、道の駅を最大限活用する運営が必要であると考察します。

視察の様子