各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 立憲民主党
- 視察先
- 北海道 函館市
- 視察案件
- 動物愛護管理センターについて
(仮称)函館市デジタル変革推進ビジョンについて
- 実施日
- 令和6年7月11日
- 参加者氏名
視察結果概要
( 1 )視察先の概要
函館は北海道にある主要都市の1つです。渡島半島の南東部に位置し東・南・北の三方を太平洋、津軽海峡に囲まれ、西は北斗市・七飯町・鹿部町と接しています。人口は約238,215人、世帯数は138,258世帯です。職員数は正職員・再任用、(フルタイム)合わせて3,376人です。
( 2 ) 視察内容
○動物愛護管理センターについて
当センターは全額が市の負担で1億378万円かけ元幼稚園を改 修し、飼養に適した環境を整え温度管理ができる空調設備を設けるほかに中庭を運動用に活用できるもので、令和6年11月に開設予定です。施設運用は札幌の事業者に委託し、統括責任者1人、常勤職員1人非常勤職員1人の体制で運営します。保健所で引き取った犬や猫最大50匹程度を保護でき、新しい飼い主を探す。引き取りはセンターで直接行わず、当センターでは最大50匹程度の犬と猫を保護でき、保健所で引き取った犬猫の新しい飼い主を探す時間を長く持てることで、殺処分の減少につながるだけではなく、適正飼育の周知と啓発の取り組みも行っていくとのことです。
○(仮称)函館市デジタル変革推進ビジョンについて
デジタル変革はデジタル技術やデータを活用して、今までの固定概念にとらわれず、新しい価値の創出・あるべき姿への変革を行うことで便利で快適な住みやすい街を目指しています。近年、幅広い分野においてデジタル技術が身近なものとなり、人々の働き方などライフスタイルも含め、社会のあり方そのものが大きく変化しつつある。そのような中、デジタル技術やデータの活用によって地域課題の解決や新たな価値の創出に繋げ、誰もが便利で快適な住みやすい街を実現するため当該ビジョンは策定されました。また、当該ビジョンは、市の最上位計画である総合計画との整合性を図りつつ、地域のデジタル変革の推進を官民協働で取り組んでいくこととしています。デジタル推進の取り組みとして、市内中小企業に対するリスキリング支援、市内教育機関での取り組み、市職員への研修などを実施。また、デジタルデバイト(情報格差)対策として、スマホ教室などにおける情報端末操作支援、利用しやすさに配慮したシステムの導入、情報セキュリティ対策も実施しているとのことです。併せて継続的なデジタル変革の推進を検討する体制の構築(推進体制)、交流の場づくりを通して官民協働の仕組みづくりもしています。函館市デジタル変革推進本部、函館市デジタル変革推進協議会、民間企業等が参加する(仮称)函館市デジタル変革推進プラットフォームを設置し、地域課題の解決に取り組むことで、継続的にデジタル変革を推進し、市民生活や経済活動において、デジタル技術やデータを活用することで地域課題の解決や新たな価値の創出につなげていることが伺われました。
( 3 )視察から得られた考察
○動物愛護管理センターについて
人間に限らず動物の命についてもその尊厳を守ることが第一であり、その命に敬意を表し、可能な限り大事に扱うということが大切だと考えます。動物愛護法の理念である、すべての人が動物は命あるものであることを認識し、みだりに動物を虐待することのないよう、また、人間と動物が共に生きていける社会を目指し、動物の習性をよく知った上で適正に取り扱うという考え方に大変共感しました。
○(仮称)函館市デジタル変革推進ビジョンについて
デジタルの活用は目的ではなく、目的達成のための手段であり、その目的は市民が豊かさを実感でき、誰もが住みやすい街にすることだと思います。そのためには誰もがデジタル社会の恩恵を受けての生活ができる環境を作ることが大切で、情報通信技術を利用できる人と利用できない人との間に生じる格差への対策が重要です。誰ひとり取り残されることのないデジタル社会への環境づくりは、これから全国の自治体においても官民が連携して取り組んでいくことが重要とだと考察します。

視察の様子