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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
立憲民主党
視察先
北海道 札幌市
視察案件
「札幌市動物愛護管理センター」について
実施日
令和6年7月9日
参加者氏名
大里 昇

視察結果概要

(1 ) 視察先の概要
 札幌市は北海道の道央地方に位置する市で、道庁の所在地及び石狩振興局所在地。政令指定都市であり、10の行政区が置かれています。行政経済文化の中心地であり、道内及び3大都市圏以外の国内で人口最多の市(人口196万5,305人、令和6年4月現在)です。地名の由来は、アイヌ語の『サリ・ポロ・ペツ』その語源が広大な・川とする説と『サツ・ポロ・ぺツ』(乾いた・大きな・川)とする説などがあります。また、アイヌの民族が専従してきた北海道は明治2年開拓使が設置されるとともに、札幌本府の建設が始まりました。判官・島義勇(しまよしたけ)は、丸山の丘からはるか東方を見渡し、まちづくりの構想を練ったと言われています。明治8年最初の屯田兵が移住。人々は遠大な札幌建設計画に基づいて、鉄道を敷き産業を興して道都・札幌を築きました。大正11年の市政施行以来、近隣町村との度重なる合併編入によって、市域、人口を拡大してきた札幌市は、昭和45年には人口が100 万人を突破し、2年後の昭和47年に政令指定都市へ移行しています。


(2)視察内容
 令和元年6月に動物の愛護及び管理に関する法律が改正され、動物愛護管理センターにおいて、犬や猫の引き取り譲渡等の業務を行うことが明文化されました。北海道が令和3年10月に北海道における動物愛護管理業務のあり方を策定し、それに伴って令和5年11月、動物のために頑張る行政サービスを行う場所として、札幌市動物愛護管理センター(あいまるさっぽろ)がスタートしました。当センターでは、動物の適正飼育についての普及啓発セミナー等のイベントを実施する予定であり、動物愛護や管理に関する貴重な取り組みを行っていました。
 保護された猫の数が昨年11月の開設から大幅に増え、札幌市の動物愛護管理センターは開設から早くも問題を抱えた背景には、猫の多頭飼育の崩壊があったといいます。様々な理由で居場所を失い保護された猫たち、当初施設では猫60匹の保護を想定していましたが、一時100匹を超えたこともあり、猫の繁殖力は高いため、飼い主の想定を超えて増え、面倒を見切れなくなるケースが多いといいます。「あいまるさっぽろ」にいる猫の多くは、多頭飼育崩壊の現場で保護されたものでした。そのため、「あいまるさっぽろ」では、動物の適正飼育についての普及啓発セミナー等のイベントを実施する予定です。
 

(3) 視察から得られた考察
 様々な理由で居場所を失い、保護された猫たち、つぶらな瞳でこっちを見つめ、手を差し伸べるとすり寄ってくる猫もいて愛着を感じました。施設のスタッフは、新たな飼い主に引き取ってもらいやすいよう少しずつ猫との距離を縮めることに心を砕き、施設にたどり着いた猫たちに新たな居場所を用意するため、日々試行錯誤が続いている様子が伺かがえました。動物のことをしっかり学んで、どういう飼い方が必要なのか、きちんと理解した上で動物を飼い始めることが非常に重要だと感じました。
 また、動物の愛護及び管理に関する法律の一部改正により、都道府県等が収容した犬猫の返還譲渡の推進が規定され、全国的にも処分頭数削減に向けた機運があり、ペットの適正に関する指導や犬猫の取引等、都道府県等が果たす動物愛護管理センター機能が規定されている中、災害における緊急収容や新型コロナウィルスに感染した方が飼養するペットの一時預かりが困難など多くの課題があることもわかりました。

視察の様子
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