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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
公明党
視察先
富山県 高岡市
視察案件
公民館でのeスポーツ機器の導入について
実施日
令和6年7月4日
参加者氏名
鈴木 一利、栗原 信司、荒木 洋美、木村 圭一、藤原 智子、中村 貴彰

視察結果概要

(1)視察先の概要
 高岡市は富山県西部に位置した中核都市であります。人口は令和6年3月末現在163,248人で世帯数は70,309世帯となっています。南北の交通軸には東海北陸自動車道と能越自動車道が整備され、東西の交通軸として北陸新幹線が平成27年3月に開業し、令和6年3月には福井県の敦賀まで延伸されたことで今後環日本海沿岸地域におけます交流拠点都市して新たな飛躍を目指しています。
 また、高岡が誇る伝統産業としましては高岡銅器や高岡漆器があります。400年にわたる長い歴史の中で現在も受け継がれてきています。このように高岡市は美しく豊かな自然に恵まれた越中文化発祥の地であり文物交流の中心地として発展をとげていて芸術と産業を結びつけるものづくりの伝統があるまちです。

(2)視察内容
 高岡市老人クラブ連合会では、新型コロナの影響を受けて活動が停滞気味になってしまいました。そこで連合会では、市内に本社を構えます株式会社ZORGEさんのご協力をいただき、eスポーツを活動の中に取り入れました。このようなeスポーツの取り組みに対しまして、市からは補助金を算出して支援をしています。そこで春日部市でもこのような取り組みを導入することは出来ないものかと思い、視察に伺ってまいりました。


(3)視察から得られた考察
 高岡市老人クラブ連合会では、高齢者体育祭(令和元年度まで)、ウオーキング大会(令和3年度まで)等の活動がありましたが、コロナ禍で活動が停滞気味になってしまった。そこで令和4年度に市内に本社があります株式会社ZORGEさんが、eスポーツ関連事業をおこなっているとの事で、ご協力をいただき体験会を実施。この体験会が好評を博し、令和5年度からeスポーツ大会を7月、12月の2回開催をしたそうです。大会協議を「太鼓の達人ドンダフルフェスティバル」とし、高岡市在住の60歳以上で、市老人クラブ連合会会員の限定での開催となっています。
 市での支援としては、補助金でeスポーツ大会の開催費用やeスポーツ機材の購入補助、そして公民館でのeスポーツ機器の設置・会場提供をして支援をしています。公民館で開催されていたeスポーツ交流会に現地視察をさせていただいたところ、eスポーツに取り組むご高齢の皆様の楽しそうな姿にeスポーツの実施がご高齢の皆様の新しい刺激となっていると感じました。また、このような取り組みが認知症予防や介護予防にもつながるのではないかとも考察します。また、eスポーツは子どもも含めて楽しめることができますので、それこそ三世代交流の大きなきっかけとなるとも考えましたし、現実に高岡市でも今夏に三世代交流eスポーツの実施を予定されているとの話しでした。春日部市では本年4月から各地区公民館を市民センターとして名称を変え、地域コミュニティのさらなる活性化を目指しています。そこで高岡市でも始めているeスポーツの実施を春日部でも市民センター等で開催していくことで高齢者の皆様への支援をおこなっていくことはとても有意義な取り組みのひとつになるのではないかと考察したところです。ちなみに高岡市でのeスポーツ大会の優勝者は本年開催予定の全国健康福祉祭(愛称、ねんりんピック。昭和63年(1988年)から毎年開催され、スポーツや文化種目の交流大会をはじめ、健康や福祉に関する多彩なイベントを通じ、主に60歳以上の高齢者を中心とする国民の健康維持とふれあいと活力ある長寿社会の形成に寄与するため開催されていて、令和6年(2024年)の第36回全国健康福祉祭は鳥取県での開催となっています)に出場が決定しているそうで、高岡市老人クラブ連合会や高岡市でも応援をしているそうです。今後の高岡市での課題としては、機器の設置・配線やゲーム機本体の設定等はなかなか高齢者には難しく、お手伝いしてくれる方がいるとうれしいとの声があり、またゲーム機器をさらに増加させて参加者多数の場合でも皆様が楽しめるような形にしていくことがこれからの課題ではないかととらえているそうです。このような課題があったとしても、春日部市でもeスポーツの導入は検討しても良いのではないかと考察しました。

視察の様子
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