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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
公明党
視察先
富山県 氷見市
視察案件
藤子不二雄まんがワールドについて
実施日
令和6年7月2日
参加者氏名
鈴木 一利、栗原 信司、荒木 洋美、木村 圭一、藤原 智子、中村 貴彰

視察結果概要

(1)視察先の概要
 氷見市は、富山県の西北、能登半島の東側付け根部分に位置している人口が41,982人(令和6年7月1日現在)で、石川県との県境を接する市でもあります。
 氷見市市民憲章の序文には「はるかに立山連峰を望む氷見市は、海から里山まで広がる豊かな自然に恵まれています。また、先人の知恵に学びながら、様々な歴史や文化を育んできました。この美しいふるさとに愛着と誇りをもち、さらに市民が主役となってまちづくりを進めることを目指し」とあるように「青い海」と「みどり豊かな大地」を有し、人の心を引きつける自然の恵みに包まれているのが氷見市であります。
 また、漁業・農業を産業の中心としており、令和3年2月には「氷見の持続可能な定置網漁業」が日本農業遺産に認定されています。

(2)視察内容
 漫画家・藤子不二雄Ⓐ先生は氷見市生まれで市内には、「忍者ハットリくんカラクリ時計」やJR氷見線の「忍者ハットリくん列車」、潮風通りの「氷見のサカナ紳士録」、マスコットキャラクターの「ひみぼうずくん」など多くの漫画キャラクターが散見されます。
 また、氷見市潮風ギャラリーでの「藤子不二雄Ⓐまんが展」の開催など、藤子不二雄Ⓐ先生のまんがキャラクターを生かしたまちづくりを進めています。そこで臼井儀人先生の「クレヨンしんちゃん」の舞台である春日部市でもさらにまちづくりの一環として生かしていくためにはどのような視点があるのか視察に伺ってまいりました。

(3)視察から得られた考察
 氷見市におけるまんがによるまちづくりは、1991年の藤子Ⓐ先生に「氷見ビジョンアドバイザー」を委嘱されたところから始まりました。翌年には市制40周年を記念して、現在でも観光名所としてなっている「忍者ハットリくんからくり時計」を整備、そして市立図書館に「藤子不二雄Ⓐまんがコーナー」を開設するなど、藤子不二雄Ⓐ先生のまんがキャラクターが氷見市のまちづくりに大きく貢献されています。もちろん春日部市でも「クレヨンしんちゃん」の舞台として、現在、野原一家は、平成16年に旧春日部市の市制施行50周年を記念して特別住民登録され、平成21年度からは「子育て応援キャラクター」として活躍されていますし、平成22年度からは「まちの案内人」として春日部市の広報活動も担っていただいています。今回視察しました氷見市では、まちなかを「氷見市 藤子不二雄Ⓐまんがワールド」と総称し、藤子不二雄Ⓐ先生のゆかりの作品を数多く配置し、まんがワールドの中核施設として「氷見市潮風ギャラリー」では、藤子不二雄Ⓐアートコレクションを常設するなどの取り組みは、春日部市でも大いに参考にしていきたい取り組みだと考察しました。
 また「氷見市潮風ギャラリー」が「日本のアニメ聖地88」に選定されていて、同じようにまんがの舞台になっている市町との連携も視野にいれているところなどは、本市でも取り上げていきたい取り組みのひとつとなっています。そして年に1回開催しています「藤子不二雄Ⓐまんがワールドまつり」では、藤子不二雄Ⓐ先生のキャラクターとふれあいながら、氷見のまちをめぐるスタンプラリーやキャラクターグリーティングの開催などでの盛り上がりや、まつりと併せての地元商店街での取り組みなども参考になる取り組みであります。
 このように氷見市では、まちづくりの一環として藤子不二雄Ⓐ作品の展開がある意味では、まちづくりの中核を成していくような事業展開が本市でも参考になると感じましたし、「クレヨンしんちゃん」での取り組みをこれまで以上に拡充させていきたいと考察をしました。また氷見市では今後の課題としまして、まんがモニュメントの老朽化をどのように抑え持続させていくのか、また氷見市においてのモニュメントの設置については、令和5年度で終了してしまったため、今後はいかにして、ソフト面をいかしたまちづくりの検討が必要であるとの認識は春日部市でも共有していかなければならない問題であると思いました。そして、まんがキャラクターには当然著作権がありますので、事業展開の際には著作権保有者・団体等との緊密な連携及び相談が非常に大切になってきます。この辺も本市の今後に生かしてまいりたいと考察しました。

視察の様子
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