各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 自民・無所属の会
- 視察先
- 北海道千歳市
- 視察案件
- 道の駅「サーモンパーク千歳」について
- 実施日
- 令和6年6月25日
- 参加者氏名
- 山崎 進、鬼丸 裕史、金子 進、石川 友和、
山口 剛一、永田 飛鳳、会田 吉幸
視察結果概要
(1)視察先の概要
千歳市は、“北海道の空の玄関” 新千歳空港があり、国立公園支笏湖などの雄大な自然に囲まれ、四季の移ろいを感じることができる住環境と、交通アクセスや生活利便性に優れた都市環境が調和する道央圏の中核都市です。千歳市は、北海道の中南部、石狩平野の南端に位置し、札幌市、苫小牧市など4市4町に隣接しています。市域は東西に長く、西部は国立公園支笏湖地区で山岳地帯中央部はほぼ平坦で市街地や空港に、そして東部は丘陵地帯で、農林業に活用されています。
面積は594.50㎢(東京23区とほぼ同じ面積)であり、人口は令和3年1月1日現在97,919人、平均年齢は平成27年国勢調査において42.9歳となっており、全道一若い街となっております。平均気温は7.6度ほどであり、長野県軽井沢町とほぼ同じです。
(2)視察内容
道の駅「サーモンパーク」について、年間利用者を増加させるための経営手法や指定管理者としての管理方法、現場の状況や環境などを調査目的としています。
(3)視察から得られた考察
道の駅「サーモンパーク千歳」を運営する指定管理者は、株式会社TTCグループの株式会社ムーバーが指定管理者として運営しております。春日部市から近く、集客数が非常に多い道の駅「常総」も株式会社TTCグループが運営しておりました。
現代において道の駅は、ただの休憩所ではなく、道の駅が目的地となるように施設の随所に工夫が見受けられました。
平日にも関わらず、駐車場はほぼ満車であり、大型観光バスも数台停まっておりました。
店内には地域の新鮮な野菜や果物があり、お土産コーナーにはプライベートブランドの商品が多数陳列されておりました。また、このプライベートブランドの商品の味をお客様に知っていただくため、試食も惜しみなく提供しておりました。
食事をするレストランやフードコートも複数あり、地域に根差したメニューの提供がされております。
指定管理者である株式会社ムーバーの担当の方は、まずその地域の歴史や風土などを学びコンセプトを決め、そこからどのような商品を販売しどのように運営していくかを決めることで、その地域の特性が生かせる道の駅の運営ができるとおっしゃっておりました。
さらに道の駅だけで完結するのではなく、道の駅を中心としたエリアとして観光地化するという考えのもとに運営しているとのことでした。
指定管理料については、以前の指定管理者は売上利益の50%を千歳市に指定管理料として支払っていたようですが、株式会社ムーバーが指定管理者となってからは契約内容を見直し、年間800万円と売り上げの2.5%を千歳市に指定管理料として支払っているとのことです。
春日部市にも道の駅があり、その周辺には季節になればいちご狩りができたり、新鮮な野菜が採れたりします。しかし、このような観光も含めたコンセプトをもって運営できる専門の企業に道の駅を運営していただき、春日部市の観光資源の有効活用の一翼を担っていただく手法も必要であると考察いたします。

視察の様子