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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
議会運営委員会
視察先
岡山県 岡山市
視察案件
「チーム議会」による議会改革の推進と政策立案機能の強化について
実施日
令和5年11月1日
参加者氏名
石川 友和、山崎 進、木村 圭一、
栗原 信司、荒木 洋美、吉田 稔

視察結果概要

(1)視察先の概要
 岡山市は、岡山県の南東部、旭川と吉井川が瀬戸内海に注ぐ岡山平野の中央部に位置し、南部は地味豊かな沃野、北部は吉備高原につながる山並みが広がっています。面積789.95㎢、人口699,596人(令和5年4月1日現在)の岡山県の県庁所在地です。水と緑に恵まれ、安全・安心で快適な生活環境と質の高い都市機能のどちらも享受できる都市であり、岡山都市圏の中心都市として発展を遂げ、平成21年4月に指定都市に移行しました。
 温暖な瀬戸内海特有の風土により、春秋は快晴の日が多く、冬は厳しい季節風を中国山地がさえぎって積雪を見ることはまれです。夏、本土を襲う台風も四国山脈が防壁になって勢力が弱められ、影響が比較的少ないなど、非常に恵まれています。また、瀬戸内の温暖な気候を生かしたマスカットや白桃などのフルーツの産地や桃太郎のまちとして全国的に知られています。中心部には岡山城や日本三名庭園の1つである岡山後楽園、南部には海の恵み豊かな瀬戸内があり、自然と文化が調和した都市空間を形成しています。
 交通では、中四国、関西、山陰のクロスポイントに位置しており、山陽新幹線、山陽本線、宇野線、津山線、吉備線、赤穂線、瀬戸大橋線の交点として、中国地方随一の交通要地です。また、国道2号、30号、53号、180号、250号、429号の交点で、山陽自動車道や岡山自動車道のほか、岡山空港、新岡山港もあり、交通の拠点となっています。
 
(2)視察内容
 岡山市では、議員提案による政策条例が多く、平成22年以降で8つの条例が制定されています。以前は、委員会発議による条例制定でしたが、平成30年12月に制定した「子どもを虐待から守る条例」は、超党派のワーキングチームを結成し、制定しています。また、令和2年3月の「動物の愛護及び管理に関する条例」の一部改正、令和3年9月の「自転車の安全で適正な利用を促進するための条例」の制定では、超党派のプロジェクトチームを結成して、条例を制定しています。
 最近の議員提案条例の特色としては、市民の身近な課題に対して超党派によるプロジェクトチーム(「チーム議会」)を結成すること、行政機関や関係団体等との意見交換を行うこと、現地調査・先進地事例研究を行うこと、専門的知見を活用すること、市民からの意見募集を実施することなどがあります。
 政策条例の制定後には、様々なメディア(市政テレビ、SNSなど)の活用や岡山駅前でのチラシ配布などによる広報活動を行うほか、関係機関と連携を取りながらの周知啓発活動など、議会として様々な機会をとらえて広報・周知啓発を行っています。
 また、「子どもを虐待から守る条例」制定後の令和元年5月には、岡山市議会初の議会報告会を開催し、条例への理解を深めるとともに、議会活動の周知に努めました。議会報告会には、約200人の市民が参加し、条例に携わった議員、専門家による座談会を行うなど、活発な議論が行われました。なお、議会報告会については、次回開催が未定であり、コロナ禍により2回目以降の開催ができていません。

(3)視察から得られた考察
 岡山市では議員提出の条例案が多く出されており、政令市らしくPT(プロジェクトチーム)を結成して、先進事例の視察を行っているとのことでした。机上だけでの話ではなく、実際に施行されている市を訪問し、運用実績を伺うことは、議員提出条例を上程するには大切な事前準備だと感じました。
 春日部市議会においても、議員提出条例を上程する場合には、まずは岡山市のような仕組みづくりをする必要があると感じる視察でした。

視察の様子
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