各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 建設委員会
- 視察先
- 長崎県 佐世保市
- 視察案件
- 中央公園整備及び管理運営事業について
- 実施日
- 令和5年10月19日
- 参加者氏名
- 木村 圭一、酒谷 和秀、水沼 日出夫、
奥沢 裕介、藤原 智子
視察結果概要
(1)視察先の概要
佐世保市は、長崎県の北部、日本本土最西端に位置し、西海国立公園「九十九島」に代表される自然に恵まれたまちです。古くは旧海軍の軍港が置かれた港まちであり、戦後は米海軍基地と自衛隊基地が置かれ、港にまつわる文化を所々に見ることができます。また、日本最大級のテーマパーク「ハウステンボス」や西海国立公園「九十九島」をはじめとする観光都市としても知られており、様々な顔をもつ魅力あふれるまちです。
(2)視察内容
中央公園整備及び管理運営事業は、佐世保市が主体となり、令和2年4月から令和22年3月までの20年間を事業期間とし、令和4年4月1日にリニューアルオープンしました。事業方式はPFI(BTO方式)とPark-PFIを併用し、契約額は13.4億円となっています。施設概要は園地、広場、屋外遊び場、駐車場、屋内遊び場の「特定公園施設」、飲食店、コンビニ、キャンプ場、カフェ等の「公募対象公園施設(自由提案)」となっており、公園面積は約13.7ヘクタールとなっています。
昭和43年に「市民がつくる、市民のための公園」とするために公園計画のアイデアを募集し、中央公園が完成しましたが、老朽化が進んでしまったため、にぎわいを失ってしまいました。このような中で、老朽化した施設のリニューアルや廃止した施設跡地の利活用などをするため、名切地区まちづくり基本計画を定めました。中央公園リニューアルのコンセプトとして、佐世保市が必要とする施設(特定公園施設)は、@屋外広場「中心市街地におけるにぎわいの創出の拠点」、A屋外遊び場「地形を活かしたアクティビティー空間」、B屋内遊び場「遊びを通じて親子が育つ場」、C駐車場「交通環境の整備」、としています。
事業の特色としては、PFIとPark-PFIを併用し、公園整備に係る市の負担金を事業期間にわたって割賦払いすることで、財政負担の平準化を図りました。
工夫したポイントとしては、土地使用料を1円/u・年 以上の低価格に抑えたこと、屋内遊び場の使用料を免除したこと、事業採算性を確保することで市が払う指定管理料の低廉化を図ったことなどが挙げられていました。
事業の効果としては、当初、利用者数の見込みを20万人としていましたが、リニューアルオープン後の令和4年度は31万人の利用者数とのことでした。
今後の課題としては、真夏の暑い時期や真冬の寒い時期は公園の利用者数が少ないため、イベントの開催などをどのように行ったらよいかを考え、公園の利用者を増やしていきたいとのことでした。
(3)視察から得られた考察
中央公園は、にぎわい創出の拠点となる屋外広場や、自然環境に触れ、子どもが自然との触れ合いを通して育っていける屋外遊び場がありました。また、子育てを通じ人々が集い、繋がり合う場としての屋内遊び場もあり、誰でも利用できる公園であることが分かりました。
春日部市も旧市役所跡地に公園を整備する計画があり、本市にとって大変参考になりました。今回の公園整備を参考にし、活気のある公園にしていきたいと思います。