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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
厚生福祉委員会
視察先
福井県 敦賀市
視察案件
子育て環境日本一プロジェクトについて
実施日
令和5年10月19日
参加者氏名
金子 進、阿部 雅一、古沢 耕作、会田 吉幸、
並木 敏恵、大里 昇、吉田 稔、荒木 洋美

視察結果概要

(1)視察先の概要
 敦賀市は、福井県の中央に位置し、北に敦賀湾口を開いて日本海に面し、他の三方は山岳が連なり、敦賀湾と平野部を囲む町です。東西約14km、南北約26km、面積は251.41㎢で若狭湾に大きく張り出た敦賀半島と54kmに及ぶ海岸線が、敦賀湾を日本海の風や波浪から防ぎ、古くから天然の良港として知られ、大陸文化の玄関口として栄えた港町です。現在でも、港には外国のコンテナ船、高速フェリーが就航し、敦賀経由で人やものが運ばれてきます。また、原子力発電所などの発電施設が立地し、エネルギ−の供給都市となっています。
 敦賀市では、子育てに関する不安や悩みを解消し、安心して子育てができる環境を整備・発信するとともに、「誰もが安心して住みたくなるまち敦賀」を目指し、一生涯安心福祉や地域医療の充実に取り組んでいます。

(2)視察内容
 敦賀市では、次世代につなげる夢と希望に満ちた住みたくなるまち敦賀を基本理念に、安心して子育てができ、次世代を担う子どもたちが健やかに成長できるよう、結婚、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を行うとともに、子育て支援に関する情報発信に積極的に取り組み、子育て環境の一層の充実を図ることを目的に、特に出生については、理想とする子どもの数の実現に向けて、一層の子育て支援に取り組むとともに、子育て環境日本一を目指しています。
 主な取組内容として、放課後児童クラブICT推進事業費では、業務支援システムを導入し、利用児童の出欠・入退出・児童情報の管理、保護者からの出欠連絡、クラブからのお知らせなどICT機器の環境整備を行い、業務のICT化を推進しました。
 幼児教育・保育自然体験等支援事業では、福井が誇る豊かな自然環境等を活かし、5歳児を対象とした2種類の体験事業を実施し、園児等の健全な発育を促す取組を実施していました。
 第1子出産応援手当支給事業では、経済的準備が特に必要な第1子の出産に対して、市独自の応援手当を支給し、福井県ベスト育児制度賞を受賞しました。
 県の子育て支援策との連携では、オールふくい連携婚活応援事業として、県内での結婚を希望する人の活動を支援するため、県全体で一つのチームとなって広域的かつ総合的に結婚支援に取り組むことを目的に、県と市町等で構成する「ふくい結婚応援協議会」において、「ふくい婚活サポートセンター」の運営等を行い、結婚を希望する人の活動を支援しています。また、結婚新生活支援事業として、婚姻に伴う経済的負担を軽減するため、新規に婚姻した世帯を対象に支援を実施していました。家庭育児応援手当支給事業においては、家庭での育児を望んでいる世帯に、安心して育児を行える環境を整えるため、0歳から3歳未満の児童を養育している方に家庭育児応援手当を支給しています。保育料等無償化の拡大では、年収360万円未満の世帯を対象としていた第2子の保育料無償化を、令和4年9月から年収640万円未満の世帯まで拡大するなど子育て期における支援を実施していました。すみずみ子育てサポート事業では、子育て家庭の経済的、精神的負担を軽減し、少子化対策の強化を図るため、一時的に児童を養育できない場合に、一時預かりや子育て家庭における生活支援など、きめ細かなサービスを提供していました。
 このように様々な取り組みを実施していますが、合計特殊出生率は増減を繰り返していて、令和2年から出生率は上昇に転じていますが、出生数は今後も減少していくことが予想されるとのことで、これまで子どもを安心して産み育てることができる環境の整備に取り組んできましたが、今後も一層の子育て環境の充実に向けた取り組みを実施する必要があるとのことです。

(3)視察から得られた考察
 敦賀市では、第7次敦賀市総合計画において、中期事業計画に子育て環境日本一プロジェクトとして掲げ、子育て支援総合ホームページを開設し、シンプルで、分かりやすく、年代別、目的別、対象者別など、検索しやすさを特徴に、スマートフォンなどの閲覧環境を重視した発信を行っていました。また、敦賀市移住定住促進専用ホームページとも連携した子育て環境に関する総合的なホームページとして敦賀市の支援施策を発信して、様々な施策を展開していることが分かりました。
 本市においても、子育て施策を充実するとともに、様々な施策と連携し、子どもを安心して産み育てることができる環境を整えていくことが出生率の増加や人口増につながるのではと考えます。子ども支援を充実していくことで、住み選ばれるまち、住み続けたいまちにしていく必要があると考えます。

視察の様子
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