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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
総務委員会
視察先
北海道 北広島市
視察案件
プロスポーツチームの誘致とシティセールスについて
実施日
令和5年10月20日
参加者氏名
山崎 進、鈴木 一利、今尾 安徳、平沢 一博、
伊藤 一洋、中村 貴彰、鬼丸 裕史

視察結果概要

(1)視察先の概要
 北広島市は石狩平野のほぼ中央に位置し、北西には札幌市、北には江別市、東には長沼町と南幌町、南に恵庭市があります。
JR北広島駅は、札幌駅と新千歳空港駅のほぼ中央に位置し、快速電車で札幌駅までは約17分で到着します。
 総面積は119.05㎢で人口は56,950人(令和5年9月30日現在)。地形は、南西部にある島松山(492.9m)付近を除いては、標高100m前後の丘陵が各所にあり起伏に富んでいます。
 北海道日本ハムファイターズのホームである新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」が2023年3月に開業しました。

(2)視察内容
 プロ野球チーム「北海道日本ハムファイターズ」の誘致については、昭和45年から50年余り手付かずの状態であった32haもの総合運動公園建設予定地の整備検討調査から始まりました。2015年に官民連携による総合運動公園建設における調査を行い、陸上競技場やサッカー場、温水プールなどの施設を検討するに当たり、それぞれに関連する民間事業者とヒアリングを行っていました。野球場を造るに当たり、ファイターズへもヒアリングを実施し、プロの試合も可能な野球場建設の意見交換を行ってきました。意見交換を行う中で、当チームのホーム球場の移転また、ボールパーク構想に広大な敷地を要することから、候補地として手を挙げてみないかと打診があったものです。
 2016年に当チームの新球場構想がメディアに報道されたことより、本格的に新球場の誘致活動が始まりました。約2年間にわたる誘致活動と行政手続きにより、2018年に「きたひろしま総合運動公園予定地」がボールパーク建設地として決定されました。
 2023年に北海道日本ハムファイターズのホーム新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」が開業。「Fビレッジ」内には農業学習施設、宿泊施設、マンション、認定こども園などが併設されており、「北海道、地域のシンボル」、「新たな産業集積・起業促進、消費・雇用拡大」、「コンパクトで健康な新たなライフスタイルの展開」、「地域の持続的成長」を目指し、2042年までに段階的に整備していく計画です。
 北海道医療大学の建設が予定されていることや、「Fビレッジ」に最寄りとなる新駅の建設が予定されており、まちの整備が着々と進んでいます。

(3)視察から得られた考察
 プロ野球チームの誘致について、市が一丸となって誘致活動が行われていた印象でした。プレイヤーファーストの新球場建設に当市が応えることで、誘致が成功しており、ボールパーク構想における経済効果は多大なものであると考察します。
 2023年9月末時点で302万人の動員があり、年間300万人の動員という目標を早くも半年で達成していることからも、「Fビレッジ」を中心にシティセールスができているものと考えられます。実際に新球場の「エスコンフィールドHOKKAIDO」を訪問し、施設の見学を行ったところ、試合日でない場合は無料で入場ができ、選手の練習風景を見学することができました。飲食店などが営業しており、試合が行われていなくても余暇を過ごせる施設が充実していました。
 また、施設内はキャッシュレス決済のみとなっており、現金での買い物等はできないものとなっています。当初こそ、キャッシュレス決済の取扱いに不安がある方からの不満の声があったようですが、施設内のスタッフの説明や、実際に使ってみれば難しいものではないという認識が広まり、現在ではキャッシュレス決済の相談も少なくなったようです。完全キャッシュレス化により、観戦後の混雑緩和が図られるということであり、デジタルトランスフォーメーションを推進する上では、こういった取組も非常に先進的であるものと考察します。

視察の様子
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