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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
公明党
視察先
北海道 帯広市
視察案件
フードバレーとかちについて
実施日
令和5年7月7日
参加者氏名
栗原 信司、鈴木 一利、木村 圭一、藤原 智子、中村 貴彰

視察結果概要

(1)視察先の概要
 帯広市は人口16万3千人 北海道の中央よりやや南東にある十勝平野のほぼ中心に位置し、面積は619.34㎢で、春日部市の約9.3倍の広大な面積を持ちます。面積の60%が平坦地、他は日高系の山脈地帯であり、三方を山に囲まれた場所です。気候は、夏は暑く冬は寒い大陸性気候で、年間を通じて晴天日数が全国で有数な地域です。市域面積の内16.5%は市街地で、畑作や、酪農の農村地帯が大部分を占めており、農業を基盤産業として発展した所でもあり、専業農家も多くいる地域である。歴史を遡ると、文字を持たなかったアイヌ先住民族のこの地方には、おぼろげな伝説がある程度で、古い記録はなく、遺跡から判断すると、数千年前に住んでいたとされており。帯広名の「オビヒロ」という語源も、アイヌが呼んでいたオペレペレケブ(川尻がさけている所)という意味が転訛したものとされている。この地域の開拓は、今から遡る事357年前の寛文6年とされている。

(2)視察内容
 フードバレーとかちは、現市長の強い意志によって、全国的に人口減少が続いていく以上、街の税収が減っていくのは当然な事であると考え、そうであれば、地域住民の収入を上げて税収を確保していく必要がある、との考えの元、地域の強みである農林漁業を中心として、雇用や経済の活性化を図り、収入増に繋がる取り組み支援について、行政が率先して支援を行っている事を学ばせて頂いた。取り組みの中心軸は、「農業・食の成長産業」、「新産業創出・食の高付加価値化」、「十勝の魅力発信」という3つの柱を立てて実施されており、現在では、十勝地方で開発された製品を、全国や世界に情報発信するなどして、成功を収めている多数の事例がある事についても学ばせて頂いた。また、事業名のフードバレーとは、米国カリフォルニア州にあるシリコンバレーの名前を、参考に農林漁業を充分に発揮した食のシリコンバレーのような地域を目指している事も伺った。

(3)視察から得られた考察
 地域の強みを最大限に生かして、地位経済の活性化や、企業や個人収入増に繋がるために、行政機関が民間企業の手助けとなる事業や、政策を打ち出すことの重要性について、改めて考えさせられる部分があった。本市の農業に於いても、それぞれの課題をしっかりと把握し、フードバレーとかちまでの支援とは、ならないかもしれないが、個々の事業支援についても研究してみる必要があると思われた。現在、本市でも、米粉米を使ったブランド品の開発がされているが、こうした、地域ブランド品についての、情報発信のあり方についても、更に研究を深めていく必要があると思われた。

視察の様子
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