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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
議会改革検討特別委員会
視察先
埼玉県本庄市
視察案件
ペーパーレス化に伴う、タブレットを使用した議会運営等について
実施日
令和5年1月24日
参加者氏名
金子 進、吉田 稔、大野 とし子、榛野 博、水沼 日出夫、平沢 一博、阿部 雅一、中村 貴彰、鈴木 一利

視察結果概要

(1)視察先の概要
 本庄市は、東京から80km圏、埼玉県の西北に位置し、東は深谷市、西は上里町・神川町、南は美里町・長瀞町・皆野町、北は利根川を挟んで群馬県伊勢崎市に接しています。
 地形は、北部から中央部の平地部分と南西部の山地部分に大別されます。北部から中央部の地形は、概ね平坦で安定した地盤を有しており、南西部は陣見山などの500m級の山々が連なる山林地です。
 自然災害は少なく、気候は夏に雨量が多く、冬に少ない東日本型気候であり、水と緑豊かな自然環境に恵まれた都市となっています。

(2)視察内容
 本庄市では、ペーパーレス化を進めるため平成29年1月に埼玉県飯能市に視察を行い、9月に東京インタープレイ株式会社によるデモンストレーションを実施しました。その後、平成30年度の当初予算にタブレット等の予算を計上し、指名競争入札を行い、平成30年12月末にタブレットを導入しました。
 タブレット端末については、平成30年度にiPadPro(10.5インチ)を導入し、令和3年度の更新時には、実質の後継機種であるiPadAir(10.9インチ)に変更しました。議員が常に持ち歩いて使用することを想定し、Wi-Fiがない場所においても使用できるようにcellular(セルラー)モデルとし、故障時の対応、端末のリニューアル、OSのアップデート等を踏まえ、リースではなくレンタル契約しています。
 契約内容については、通信サービス利用料としてタブレット端末1台につき5GB、機器の賃借料、MDMサービスに係る経費、保守サービスに係る経費、24時間365日対応可能なコールセンター(ヘルプデスク)機能の利用に係る費用などがあり、故障については導入後4年間で5台交換しており、すべて無償対応となっているとのことでした。
 導入しているアプリとしては、ペーパーレス会議や行政計画等のデータ共有としてSideBooks(サイドブックス)、議員への連絡や執行部からの情報提供としてLINEWORKS(ラインワークス)を導入しています。今まで紙で対応してきたことをペーパーレスでできるようになったことで紙の使用量の削減に繋がり、議員への情報提供もスムーズに行うことができたとのことでした。
 今後の課題としては、議員のタブレットの習熟度の向上、質問通告書や各種原稿等の作成・提出への利用やカレンダー等の機能などで活用の幅を広げ、更なる有効活用を図る必要があることなどが挙げられていました。また、2画面以上の表示が難しいことやタッチペンを導入していないことにより、書き込み促進が図られていないことも課題として挙げられていました。

(3)視察から得られた考察
 本庄市では、タブレット端末を導入したことにより、議員と事務局間の連絡や執行部からの情報提供がスムーズに行われ、円滑に業務ができていることが分かりました。また、導入後の課題も多くあることが分かったので、導入後のことも考えながら協議を重ねていきたいと思います。
 今回の視察で、実際にタブレット端末を操作したことで、操作したからこそ次に取り組まなくてはならないことが様々分かりました。本庄市の取り組みを参考にし、タブレット導入に向けて春日部市議会一丸となって進めていきたいと考えます。

視察の様子
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