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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
自民・無所属の会
視察先
沖縄県 竹富町
視察案件
新庁舎建替えに伴う議会運営の改善事項について
離島間における自治体DXの活用と議会運営について
実施日
令和5年2月2日
参加者氏名
山崎 進、金子 進、鬼丸 裕史、水沼 日出夫、石川 友和、榛野 博、山口 剛一、永田 飛鳳、会田 吉幸

視察結果概要

(1)視察先の概要
 竹富町の人口は、2022年10月末で総人口4,302人(男性2,204人・女性2,098人)、世帯数2,550戸である。
 竹富町は、日本最南端の町であり、八重山列島のうち、西表島・竹富島・小浜島・黒島・波照間島・鳩間島・新城島・由布島の有人島と、その周囲にある仲の神島などの無人島からなる。竹富町役場は町外の石垣市に置かれている。町内の各島への航路は基本的に石垣島を起点としており、各島間を相互に連絡する航路はほとんどないためである。
 西表島には、数多くの特別天然記念物のイリオモテヤマネコ、カンムリワシを始め、天然記念物などが多く生息・植生している。緯度が低い八重山列島では、全天88星座のうち84星座を見ることができ、南十字星も好条件で観測することができ、年間を通して多くの観光客が訪れる町である。

(2)視察内容
「新庁舎建て替えに伴う議会運営の改善事項について」
「離島間における自治体DXの活用と議会運営について」

1.新庁舎建て替えに伴う議会運営の改善事項について
 旧庁舎の老朽化は著しく、経年により耐震性能・耐力度の不足と基準不適格、建物が全体的に劣化の進行による危険家屋化などの問題も指摘されており、旧庁舎では地震・津波等の大規模災害の発生時に役場庁舎が担うべき災害本部としての役割や機能を充分果たすことは不可能な状況にあった。一方、住民のニーズの多様化、国・県・市町村行政に関わる各種制度・事業の複雑化などに伴い、今後更に役場内で行う業務の範囲は拡大傾向にあり、事務スペースの狭隘化、増大する様々なニーズヘの対応不足といった問題も生じていた。
 議会においても、同様であり今後のDXなどの社会に趨勢を考慮すると、旧庁舎の議会棟では社会の変革への対応で困難になっていた。「新庁舎建設」に当たって竹富町が目指すべき方向として、より良い行政サービスの提供を基本要件とし、本庁舎だけではなく、出張所の新設・機能強化、既存の施設・組織
との連携等、住民サービスの充実に向けた新たな行政システムとネットワークを構築することを基軸として、各島との新しいネットワークを支える海上交通体系の充実を図り、防災拠点機能の整備と竹富町全域での安全・安心の地域づくりを推進することなどを目指し新庁舎が2022年に完成した。
 議会において、その機能をより発揮させるために、DXに対応できるように設計し、機材の一新を図った。

2.建て替え前と後の比較について
 町民が議会に直接傍聴に来ることは町を形成する性質上困難な場合があるので、従来より動画サイトを活用し議会を配信していたが、音声や画質への問題点が多く寄せられていた。新庁舎とともに、機材などを一新したことにより、それらの問題点は大きく改善された。また、その操作性も簡単な操作が可能になった。通信環境についても、旧舎に比べ安定しかなり安定して運用できるようになった。

3.議会運営の今後の展開について
 議会としても、DXを推進していくことで災害時の対応が重要であると認識しており、有事の時、各島の議員への情報配信はSNSサービスを活用していくことをより強化していく。また、タブレットの活用によりペーパーレスも検討し進めていく。

4.離島間における自治体DXの活用と議会運営について
 現状では島の出張所は2箇所であるが、現在はまだ各島とのネットワークを構築し自治体DXの活用までは至っていない。

(3)視察から得られた考察
 春日部市において、自治体DXへの取り組みは重要課題と認識し、専門の職員の配置を行っている。議会においても、新本庁舎への移転とともにペーパーレス化を目指し、タブレット導入を検討し、本庄市・宇都宮市などの先進事例の視察も行っている。
 タブレット導入は単なるペーパーレスによる紙の使用量の削減だけでなく、職員の労力の軽減も想定され、その影響は大きい。
新本庁舎の議場は、モニターなどの設置も予定され、傍聴者やネット配信を視聴されている市民に対しても、より分かりやすい議会となるよう議会改革検討特別委員会で議論されている。
 さまざまな先進事例を知ることで、本市に有用で効果的な活用方法を今後も検討し検証していくことが開かれた議会となると考えられる。

視察の様子
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