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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
議会運営委員会
視察先
新潟県 柏崎市
視察案件
タブレット導入及びペーパーレスについて、新庁舎移転に伴う議会運営について
実施日
令和4年11月9日
参加者氏名
水沼 日出夫、吉田 稔、石川 友和、山崎 進、小久保 博史、荒木 洋美、栗原 信司、鬼丸 裕史、木村 圭一

視察結果概要

(1)視察先の概要
 柏崎市は、日本海に面した新潟県のほぼ中央に位置し、人口は約8万人、面積は約442kuです。
 昭和15年、新潟県で5番目の市として発足し、発足以来、近隣町村を合併し、平成17年5月1日には高柳町及び西山町と合併し、柏崎刈羽圏域の中心都市の役割を果たしています。
 道路、鉄道、港湾等の整備促進によって、交通の要衝としての地位を確立し、原子力発電所の建設とそれに伴う地域振興整備、北陸自動車道の全線開通、田尻工業団地の造成、新潟産業大学・新潟工科大学の4年制大学の開学など、大規模なプロジェクトの推進により、市を取り巻く地域環境は大きく飛躍し、変貌しています。
 平成29年度からは、「柏崎市第五次総合計画」を指針として、「力強く 心地よいまち」を将来都市像に掲げ、更なる発展を目指しています。

(2)視察内容
○タブレット導入及びペーパーレスについて
 導入経緯については、議会改革の一環として、ICTを有効に活用し、効率的な議会運営、議会活動を行うため、平成28年度からタブレット型端末及び文書共有システムを導入しました。
 経費については、タブレットは、「i-Pad Air2」のセルラー型を2年リースとし、リース費用は通信費を含め政務活動費を充当したため、議会費による負担はありません(契約は議員個人で、月額5,292円)。また、グループウェア導入の初期費用は約30万円でした。
 グループウェアについては、導入時は執行部と同様のシステムである「デスクネッツ」を利用していましたが、令和2年度には「サイドブックス」を導入しました。また、「サイドブックス」の導入に併せ、全議員が新たにタブレット端末「i-Pad Pro 12.9インチ」をリースにより導入しました。現在、「i-Pad Pro」は庁舎内のみの利用に限定していますが、「サイドブックス」は、個人所有のパソコン・スマホ等でもアクセスできます。
 ペーパーレス化については、平成28年度から取り組み、令和3年12月定例会議からは、議案書や委員会資料等、完全ペーパーレス化を実施しています。
 導入効果については、コピー使用料等の経費削減、情報提供・情報共有の迅速化、事務局職員の連絡や資料送付等の作業軽減等とのことでした。

○新庁舎移転に伴う議会運営について
 新庁舎の議場については、より市民に身近な施設となるよう庁舎の1階に設置し、市内の杉材を使用しています。
 新たな設備としては、議場内に大型モニターを設置し、一般質問等において、ディスプレイを補助資料として表示して発言ができるようにしました。
 議会運営については、大きな変更点はありませんが、一般質問等におけるディスプレイの活用が主な変更点です。
 新庁舎整備後の課題については、大きな課題はありませんが、議場が少し狭かったとのことでした。

(3)視察から得られた考察
 柏崎市議会では、議会のICTの推進を目的として、平成28年度から、いち早くタブレット型端末及び文書共有システムが導入されました。その後、令和2年度の新庁舎移転を機に、本格的なペーパーレス議会をと、ハード、ソフトの両面から着々と準備が進められてきました。
 そのような中、ICTの活用で変わる議会改革とタブレット導入の効果を見据えた取り組みとして、令和元年度のICT活用議員研修会や、令和2年度初期のICT推進委員会の設置等、タイムリーな議員活動が行われ、また同時期にペーパーレス・文書共有システム「SideBooks」も導入されたとのことです。
 現在では、通年議会の本会議や委員会において完全ペーパーレス化がなされていますが、導入後の更なる議会改革を見据え、様々な課題に向けた議会活動が日々行われているとのことです。
 このような経緯で完全ペーパーレス議会が実現した柏崎市議会の運営の現状については、議会改革の一環として、最初にタブレット型端末を導入してから6年後のことでしたが、本市では、特に移転直前等の取り組みに着目し、令和6年1月の新庁舎移転を見据え、大いに参考にさせていただく必要があると考察します。



視察の様子
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