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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
建設委員会
視察先
大阪府 大東市
視察案件
「morineki」プロジェクトについて
実施日
令和4年10月17日
参加者氏名
荒木 洋美、永田 飛鳳、酒谷 和秀、木下 三枝子、奥沢 裕介、藤原 智子、河井 美久

視察結果概要

(1)視察先の概要
 大東市は、大阪府の東部にあり、河内平野のほぼ中央に位置し、東西7.5q、南北4.1q、総面積は18.27㎢を有しています。西は大阪市、北は門真市、寝屋川市、四条畷市、南は東大阪市、東は生駒山系を境に奈良県に接しており、人口は約11万8千人となっています。
 東部は豊かな自然が息づく金剛生駒国定公園を含む山間部が1/3を占め、西部には、標高3m以下の平野部が広がっています。
 大阪市内及び京都府南部方面へは、JR学研都市線で結ばれ、道路も市の中央を南北に外環状線(国道170号)、東西を府道大阪生駒線が走り、交通の便にも大変恵まれています。

(2)視察内容
 morinekiプロジェクトは、大東市公民連携基本計画において、能動的なまちづくりによりまちへの矜持を再構築するために、「自分でつくったまちに住む」を開発理念とし、大東に住み、働き、楽しむ、ココロとカラダが健康になれるまちを目指すために始まりました。この計画のリードプロジェクトである北条まちづくりプロジェクトは、次世代につながる住宅地域の再生をはかるために、エリアに点在する公的資産を活用して一体的、段階的にエリア開発を進めるもので、morinekiプロジェクトは第1期事業として、市営飯盛園第二住宅の跡地に、全国で初めてPPP手法を用いて、借上げ公営住宅・民間賃貸住宅の住宅棟、生活利便施設等の整備を行っています。
 事業スキームとして、公民連携(PPP)エージェントである、大東公民連携まちづくり事業株式会社(現:潟Rーミン)が市のビジョンに基づいて、テナントリーシングを行い、特定目的会社である東心株式会社が、大東市と潟Rーミンからの出資及び金融機関からの融資で事業を実施しています。建物は、東心株式会社が所有し、大東市は、その民間賃貸住宅を市営住宅として、借り上げる他、公園、河川、周辺道路の整備を行ってきました。
 PPP手法を用いた取り組みによる効果については、民間事業者が設計や建設工事などワンパッケージで実施をすることにより、総事業期間が大幅に短縮になったとのことでした。総事業期間の短縮により、耐震性がない住宅からの入居者の早期の安全性確保が実現でき、また、建て替えに伴い、従前入居者は不慣れな地域への仮移転が発生するため、事業期間が短縮されることで、入居者の心理的負担を軽減することができたなどの効果がありました。
 今後の展望としては、第2期事業は第1期事業よりもエリアが広範囲に及び、耐震性がない市営住宅も多くあるため、一日も早く事業に着手し、市民の早急な安全確保に努めていきたいとのことでした。

(3)視察から得られた考察
 大東市のmorinekiプロジェクト対象エリアには、住宅エリア、公園エリア、民間事業エリアがあり、もりねき住宅がある住宅エリアには、訪れる人を迎え入れるようなつくりの木造の民間賃貸住宅が74戸ありました。公園エリアには、自分達のスタイルで大切な人との豊かな時間を楽しむための、「環境の器」としてデザインされた芝生広場であるもりねき広場がありました。民間事業エリアには、レストラン、アウトドアショップ、ベーカリー、アパレルショップがあり、気軽に立ち寄れるお店がいくつもありました。ここでは、日常的に「住む人」「働く人」「憩う人」の様々なアクティビティが感じられ、コミュニケーションが生まれる場と感じることができました。
 これらのまちづくり事業は、本市にとっても参考になる取り組みであり、今後の春日部市の魅力あるまちづくりの進めていく中で、参考にしていきたいと思います。

視察の様子
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