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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
総務委員会
視察先
福岡県 筑紫野市
視察案件
市役所新庁舎について
実施日
令和4年10月26日
参加者氏名
石川 友和、鈴木 一利、今尾 安徳、平沢 一博、中村 貴彰、鬼丸 裕史、栄 寛美  

視察結果概要

(1)視察先の概要
 筑紫野市は、福岡県の南西部に位置し、飯塚市、太宰府市、大野城市、那珂川市、小郡市、筑前町、佐賀県基山町などと接しています。市域は、東西15. 6km、南北14. 1 km、総面積87. 73㎢で、その姿形は蝶が羽をひろげた姿に似ています。南北方面は農地と山間部からなり、これに対して中心部は、南北の山塊にはさまれた狭長な平坦部であって、市街地が形成されています
 豊かな緑の自然にかこまれて、山紫水明、風光に富み、住環境に恵まれています。また、九州自動車道・国道3号やJR鹿児島本線・西鉄天神大牟田線などの縦の幹線が平坦部を北西から南東にかけて走り、さらに、国道200号やJR筑豊本線・西鉄太宰府線なとか本市において分岐していることから、本市は、北部九州における交通の要衝として重要な地位を占めています。

(2)視察内容
 筑紫野市役所は平成31年1月に新庁舎を開庁し、目指すべき市庁舎の姿として、「地域コミュニティとの連携拠点、安全安心の防災拠点、行政サービスの拠点として、市民が集える将来を見据えたコンパクトな庁舎」としています。
 各部署の配置の考え方として、新庁舎の階層は、それぞれの用途に応じてゾーンを設定し、ゾーン毎の移動距離等、コンパクト化を図り、利用しやすく効率的な動線の確保ができる配置となっています。
 具体的には、低層階は窓口相談機能を中心とした市民の利用頻度の高い部署や市民交流機能など市民利用に係る施設、各種の利用が可能な多目的ホールが設置され、中層階は市長室、防災対策本部などの中枢機能、防災機能や行政機能を担う部を中心とした執務室、重要な情報管理など高度なセキュリティを要する施設が設置され、高層階では議会機能、各規模の会議室や書庫など付帯施設、日常的な窓口相談機能を有しない部署を中心とした執務室が設置されています。また、留学生など外国の方でも市役所の利用に不便がないよう、案内表示に外国語表記がされていることに加え、外国語での音声案内機能が整備されています。
 新庁舎開庁から4年ほど経過し、毎年、市役所の利用しやすさについてアンケートを行っており、窓口業務が円滑に行えているとの回答が約8割得られています。市民の皆さまからは概ね満足していただいている新庁舎ですが、庁舎への入り方が分かりづらいとの市民の声が多々あるそうです。

(3)視察から得られた考察
 当市において、新庁舎整備が進められているところであるが、市民目線での動線の確保や外国人の利用環境を考慮した案内表示などは大いに参考になりました。質疑応答の中で、実際に新庁舎の利用から4年経ち、運用面で見直した点として、防災機能を中層階に設置したことで初動の対応に多少時間を要する場合があるとのことでした。筑紫野市では、防災の初動を早めるため、1階の多目的ホールに防災機能を設置する見直しを図っています。こういった運用面での課題は参考になり、当市でも認識しておくべきと考察します。
 筑紫野市新庁舎は採光が良い造りとなっていることに加え、照明はすべてLED化するなど節電を図っています。採光の良い造りにすることで照明が自動的に明るさを調整する仕様となっており、環境にも配慮された新庁舎であることが伺えました。

視察の様子
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