各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 日本共産党
- 視察先
- 長野県 茅野市
- 視察案件
- 「茅野市尖石縄文考古館」について
- 実施日
- 令和2年2月13日
- 参加者氏名
- 松本 浩一、並木 敏恵、卯月 武彦、坂巻 勝則
視察結果概要
(1)視察先の概要
茅野市は長野県中部、諏訪盆地の中央に位置し、八ヶ岳の豊かな自然に抱かれた高原都市です。
特に、蓼科高原は故小津安二郎など多くの文化人の別荘があり、文化の香り漂う高原リゾートとして、年間300万人もの観光客が全国から訪れます。
人口 55,483人(2019年4月現在)
世帯数 23,234世帯(2019年4月現在)
面積 265.88㎢
(2)視察内容
茅野市では、1995年に棚畑遺跡出土の「土偶」が国宝指定されたことを契機に、尖石遺跡一帯に植栽や復元住居の建設など、史跡公園としての整備を進め、そのセンターとして「尖石縄文考古館」を建設しました。
日本最古の国宝土偶「平成のビーナス」と縄文時代後期の国宝土偶「仮面の女神」の二つの土偶を中心として、市内から出土した遺物2000点余りが展示され、八ヶ岳山麗の縄文文化の素晴らしさと繁栄を伝えています。
博物館の基本機能である収集・収蔵、調査・研究、展示、教育普及のそれぞれの活動の充実と共に、市民参加型博物館として学芸員を7名配置。
学習コーナーや体験の場を設けて、学術研究の拠点として、観光客や家族連れはもとより、考古学の専門家にも有効に利用されています。年間の利用者数は約5万5千人で、その内2万人が学習・体験を利用しています。
建設費 15億60,000千円
運営費 86,790千円
入場者 約55,000人/年
入館料 大人 500円
高校生 300円
小中学生 200円
〇今後の課題
@ 施設の老朽化対策
A 文化財を活用した観光施策の増大に伴う業務過多
B 専門職員の確保(新規採用含む)
C 第2期史跡整備による史跡公園の整備事業
(3)視察から得られた考察
長和町の「黒耀石体験ミュージアム」と同様、遺物の展示だけでなく、遺跡の調査・研究に力を入れており、体験学習などを通じて、楽しく分かりやすく利用者に伝える工夫がありました。
本市の神明貝塚の今後の展示施設建設に大変、参考になりました。