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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
議会運営委員会
視察先
愛媛県 伊予市
視察案件
新庁舎整備に伴う議会棟の設備について
実施日
令和元年11月14日
参加者氏名
佐藤 一、栗原 信司、水沼日出夫、松本 浩一、栄 寛美、小久保 博史、金子 進(議長)、海老原 光男(副議長)

視察結果概要

(1)視察先の概要
 平成17年4月に1市2町合併により誕生した伊予市は、愛媛県のほぼ中央、県都松山市の南西11キロメートルに位置し、南西23キロメートル、南北21キロメートルの広がりを持ち、面積は194.44平方キロメートルとなっています。
 地形は北部を道後平野の南端を占める平地部、西北部は瀬戸内沿岸、南部は中山間地です。
 市内へのアクセスは、松山自動車道伊予インター、中山スマートインター(令和2年供用予定)のほか、国道56号・378号、また、JR予讃線、伊予鉄道郡中線などがあります。
 現在は、「まち・ひと ともに育ち輝く伊予市」を将来像に掲げ、「第2次総合計画」や「伊予市版総合戦略」のほか、「まつやま圏域未来共創ビジョン」など重要計画に掲げる各種事業を実行に移しています。具体的には、特産品の差別化及び高付加価値化に向けた「ますます伊予市認定ブランド」の創設や健康ポイント制度の導入等、市民生活に着実かつ効果的な変化をもたらしています。

(2)視察内容
 伊予市における庁舎建設は、平成19年2月策定の第1次伊予市総合計画において、「老朽化の著しい庁舎は、順次検討・整備します。」と、庁舎建設における方針が示され、整備に向けた取り組みがスタートしました。
 平成21年度においては、広く意見を取り入れるため、「伊予市総合計画建設事業検討委員会(市民10人)」を設置し、答申では、建設場所の選定について調査・審議した結果、市庁舎は現在地に設置するとの結論を導き出しました。
 平成22年度から庁舎建設課を新設し、企画検討を行い、翌23年度からは本庁舎建設基本計画策定に関し、調査審議を行うため、「伊予市庁舎等基本計画策定審議会(学識経験者、公共的団体等の代表者、公募による市民、計18人)」を設置し、ご協議いただいた結果、翌24年度に基本計画を策定しました。
 さらに、本庁舎等の市民が多く利用する共用スペース等について、市民の意見を広く取り入れるため、「新庁舎建設市民ワークショップ」の開催や、翌25年度の新市長就任を契機に、タウンミーティングの開催を経て、基本設計を完了させましたが、あらためてアンケートを行い、現計画案に賛成する回答が多数を占めたことから、現計画で庁舎建設を進めることに決定しました。
 しかしながら平成26年度において人手不足、資材高騰等により建設工事費が約7億円増加することが判明しましたが、合併特例債や基金で対応できたことから、同年9月に予算可決に至り、そして平成30年3月28日に完成となりました。

(3)視察から得られた考察
 伊予市は、海や山に面していることから、新庁舎は、そのアイデンティティが表出されたデザインとなっており、海に向かって解放されたテラスや棚田を彷彿させる緑化された傾斜屋根が特徴的となっています。このことから市民に親しまれるよう特段の配慮がなされているものと考察しました。
 また、災害時には災害対策拠点・情報発信拠点としての機能が確保され、日常的な市民利用エリアが災害時には各種機能に転換することができる等、フレキシブルな対応が可能な体制としています。
 一方、議会棟においては、本庁舎の最上階に位置し、利便性と独立性を兼ね備えたものとなっています。
 議会棟の議場は、傍聴席部分が若干高くなっており、親子傍聴席を備えている点が特徴的となっています。本市の新庁舎の議場においても親子傍聴席の設置を計画していますが、実際に拝見したところ、防音性や視認性に優れていることが確認でき、あらためて設置の必要性について再認識したところです。
 本市においては現在、特別委員会で新庁舎における議場の設備等について協議を行っているところですが、伊予市の議会棟の状況を参考としつつ、効果的な意見交換が可能となると考察します。

視察の様子
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