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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
議会運営委員会
視察先
愛媛県 四国中央市
視察案件
議会改革の取組について
実施日
令和元年11月13日
参加者氏名
佐藤 一、栗原 信司、水沼日出夫、松本 浩一、栄 寛美、小久保 博史、金子 進(議長)、海老原 光男(副議長)

視察結果概要

(1)視察先の概要
 四国中央市は、平成16年に川之江市、伊予三島市、土居町、新宮村が合併し誕生しました。愛媛県の東端部に位置し、東は香川県、南東は徳島県、南は四国山地を境に高知県と接し、四国で唯一4県が接する地域となっています。
 人口は約8万9千人・面積約420平方キロメートルで、東西に約25キロメートルの海岸線が広がり、その南に比較的幅の狭い市街地を形成しています。
 海岸線の東部には全国屈指の製紙・紙加工業の工業地帯が形成されており、パルプ・紙・紙加工品の出荷額は全国一位で、市を支える産業となっています。
 このような中、四国の中心に位置することや、エックスハイウェイとも呼ばれる高速道路のクロスポイントがあることを活かし、既存の製紙関連産業の集積を基盤とした産業都市の形成、豊かな海・山の自然との共生を図った生活空間の形成といった方向でまちづくりを進めています。

(2)視察内容
 四国中央市における主な議会改革の取り組みとしては、平成17年12月からケーブルテレビ、インターネット中継の開始、22年12月に議員政治倫理条例の制定、26年8月に子ども議会(中学生)の開催、27年8月に高校生議会、28年8月に地域産業創生講演会、29年11月に議会知ってフォーラム開催、30年9月に議会熱中討論、同11月に正副議長選挙における所信表明、そして本年、令和元年8月には女性議会の開催、同9月には議会BCP(業務継続計画)策定など多くの種類の取り組みを実施しています。
 また、議会報告会においては平成25年度からほぼ毎年複数の会場で実施をしており、多くの参加者数を確保しています。
 今年度開催した女性議会については、市内在住の女性の方に市政に対する要望や質問をする機会を提供することにより、市政に関心をもってもらい、女性の視点からの意見を今後の市政運営に反映させることを目的に実施しました。実施にあたっては、関係団体への協力依頼(推薦20名)、女性議員の公募(2名)、打ち合わせ会、質問通告書の作成、執行部による答弁書の作成、リハーサルを経て行ったとのことでした。
 議会BCP(業務継続計画)は、災害時における議会及び議員の役割や行動方針を明らかにすることにより、迅速な議会の機能回復を図り、早期の復旧・復興を果たすことを目的とした計画となっています。その具体的内容について、行政視察では、災害時の対応イメージについて、ビデオを交えて担当者からの説明を受けました。

(3)視察から得られた考察
 四国中央市議会では、前述のように数多くの種類の議会改革の取り組みを行っており、議会報告会においては地域に出向き、複数の会場で実施しており、参加者も増加傾向となっています。
 また、高校生議会や女性議会等、毎年テーマを変えながらいろいろな取り組みにチャレンジして実施している点については、大いに参考となりました。高校生議会については、前日視察した姫路市と同様に教職員の方々への負担感を課題として捉えていましたが、女性議会の実施により、こうした課題を回避させていくことなど、常に前進して取り組んでいるように伺えました。また、女性議会の実施後においても、議会報の特別号を発行し、その結果や内容についてフォローアップしている点についても特に優れている点であると考察します。
 本市においては、議会基本条例こそ四国中央市に先行して制定していますが、議会報告会の開催にあたっては、参加者が減少傾向にあることや運営方法の見直し等、多くの課題を抱えています。
 四国中央市のさまざまな取り組みに対して積極果敢にチャレンジしていく姿勢については、本市の議会改革を進めていく上でも大いに参考になるものと考察します。

視察の様子
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