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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
議会運営委員会
視察先
兵庫県 姫路市
視察案件
市議会の広報・PR活動の展開について・高校生議会について
実施日
令和元年11月12日
参加者氏名
佐藤 一、栗原 信司、水沼日出夫、松本 浩一、栄 寛美、小久保 博史、金子 進(議長)、海老原 光男(副議長)

視察結果概要

(1)視察先の概要
 姫路市は、兵庫県南部のほぼ中央に位置し、山陽自動車道、中国自動車道及び国道2号をはじめとした主要国道や広域幹線道路が整備され、鉄道網はJR山陽新幹線・山陽本線・播但線・姫新線、山陽電鉄が東、西、北方面と繋がる交通の要衝となっています。一方、海上交通も家島諸島への定期航路や国内外の貨物航路など姫路市を中心としたネットワークが形成されています。その臨海部には重厚長大型企業が立地しており、企業立地の優遇制度の拡充、市内外企業の支援策を充実させ、さらに企業誘致、企業立地の推進に努めています。
 また、平成5年に日本初の世界文化遺産に指定された国宝・姫路城や書写山圓教寺などの歴史的建造物や貴重な文化遺産も数多く有しています。
 最近では、平成27年3月に大天守保存修理が完了した姫路城の入場者数が過去最多記録となる等、多様な魅力を国内外に発信しています。

(2)視察内容
 視察項目の1点目、姫路市議会の広報・PR活動の展開についての姫路市の具体的な取り組みについては、議会報ひめじの発行、点字議会報・声の議会報の作成、議会PR動画の作成、本会議の中継放送、議会をPRするポスターの作成、議会の情報に関するテレビ放送・ラジオ放送、新聞広告掲載などを行っています。
 これまでに見直しや改善を行ってきた取り組みとしては、議会報ひめじにおいては、タブロイド版から冊子版への変更、2色刷りからフルカラーへの変更、文字サイズの拡大、段組み、表紙デザインの変更などを行い、昨年から今年にかけては、保存版の挿入、議案質問者一覧の掲載、年間発行回数の表示等を行っています。
 本会議中継放送においては、インターネット放送のスマートデバイス対応、議会PRポスターにおいては、色覚障害者へ配慮した内容へと変更しています。
 視察項目の2点目、高校生議会は、次代を担う子どもたちが、行政や市議会の仕組みを学び、市政や議会活動への関心と理解を深めるとともに、地域の課題や将来の街づくりについて、自由な発想や意見を発表し、共に考えることを目的として、平成29年度から開催しています。
 実施に至る経緯としては、公職選挙法の改正による選挙権年齢の引き下げを契機として、また、人口の社会減に対する取り組みの一環とのことでした。
 運営にあたっては、市立高校の校長の協力を得て、市立3高校合同生徒会と共催という形で実施しています。

(3)視察から得られた考察
 市議会の広報・PR活動の展開についての具体的な取り組みのうち、議会PR動画の作成については、ユーチューブで配信している点について特色があります。市議会の基本的なことを市民に知ってもらい、市議会を身近に感じ、関心を高めてもらうために作成したとのことで、実際に視聴させていただいたところ、とてもわかりやすい内容となっていました。再生回数が600回ほどと、再生回数を増やしていくことが課題とのことですが、学校に放映等を働きかけることにより、課題の解決につながっていくのではないかと考察します。本市においては、議会の仕組みがわかる冊子を昨年度に発行しましたが、こうした取り組みも今後において検討を進めていく価値があるのではないかと考察します。
 高校生議会については、参加者からの感想に「これから大学や社会に出てから、意見を述べたり発表を行う際には、今回のことを思い出し堂々としたい。興味のなかった市政に目を向けるいい機会になった。」というものがありました。このことからも実施する価値は大いにあると考察しますが、課題として、継続的に実施していくために、いかにして高校生の関心を引いていくかや教職員の負担軽減が挙げられていました。こうしたことも考慮したうえで、今後の春日部市議会における取り組みとして検討していく必要があるとも考察します。

視察の様子
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