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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
教育環境委員会
視察先
福岡県 北九州市
視察案件
ミクニワールドスタジアム北九州について
実施日
令和元年10月17日
参加者氏名
石川 友和、吉田 稔、酒谷 和秀、榛野 博、大野 とし子、松本 浩一、小久保 博史

視察結果概要

(1)視察先の概要
 北九州市は、1963年2月に、門司市、小倉市、戸畑市、八幡市、若松市の5市による新設合併で誕生しました。福岡県の北部にある関門海峡に面した人口約94万人の市で、九州における主要な国道や鉄道路線の起点となります。貿易や筑豊炭田の積み出し基地として港湾が整備され、製鉄所など臨海部への重化学工業の展開により、鉄道網が発達しました。旧5市の鉄道駅を中心に市街地が発展し、鉄道沿いに細長く繋がり都市軸が形成され、公共施設が整備されたため、政令指定都市の中で、人口1人あたりの公共施設が最も大きい特徴を持っています。
 現在では、子育て環境において、次世代育成環境ランキングで8年連続政令指定都市第1位となりました。平成30年には、OECDよりアジア地域で初となるSDGs推進に向けた世界のモデル都市に選定されるなど注目を集めています。

(2)視察内容
 スタジアム整備については、体育協会を通じ、サッカー協会、ラグビー協会からの要望を受けたことや、北九州スポーツ振興審議会から本市の体育施設の在り方の提言として、サッカーチームのニューウエーブ北九州がJリーグ昇格の可能性が高まりつつあることや支援の輪が広がりつつあるため、規格を満たした競技場は優先的に整備すべきであるとの提言を受け、新球技場の基本方針を平成22年に公表。その後、二度に渡り公共事業評価(市民や議会の意見をよく聞いて進めるスタンス)を受けて、PFIで事業者を公募、選定し、建設が始まりました。平成21年にはJリーグに昇格し、チーム名をギラヴァンツ北九州としてJリーグチームが誕生しました。スタジアム整備においては、都心部に人が集い、賑わいあふれる北九州市の創出を目指し、市民に夢と感動を提供できるスタジアムを目的に進めてきました。
 スタジアムの整備費用は、PFI事業費として設計・建設費が約99億8,600万円、維持管理・運営費15年間で約15億5,000万円で、合計約115億円。設計・建設費の財源は、totoくじ助成金30億円、社会資本整備総合交付金1億3,500万円、市債68億3,400万円、一般財源約1,700万円です。
 運営維持管理は、PFI事業者に委託し、Jリーグ戦やラグビーのほか、幼稚園・保育まつり、仮面ライダービルド出演者トークイベントやスタジアムウェディングなどを開催しています。管理運営費用としては、施設使用料とネーミングライツで収入約4,500万円に対し、運営経費や維持管理費、借地料の支出が約1億5,300万円で、市が1億円ほど持ち出しになっています。
 今後の課題としては、芝生の適正な管理と様々なイベント等での利用促進に繋げていくことや、利用人数を増加させ、小倉駅北口の賑わいの促進に繋げる。多くの人に足を運んでいただくため、イベントの誘致などを行い、施設の知名度を向上させていくことなどでした。

(3)視察から得られた考察
 スタジアムが海に隣接しているのは全国初ということで、視察をしてみて立派な施設であると改めて認識させていただきました。本市でも、今後の体育施設整備に向けた整備費用や運営をどのように行っていくかが課題となります。
 北九州市では、Jリーグチームがあり、toto助成金を活用しており、支援の輪も広がって、この立派な施設が誕生したものと考えます。また、新幹線停車駅であり、駅からスタジアムまで直線で500mと、公共交通機関から全国1番の近さがあります。
 さらに、タッチラインとスタンド最前列は約8mとピッチに近く、ダイナミックなスタジアムということと、環境未来都市にふさわしいエコスタジアムであること。採用した地元製品の概要説明パネルを設置して、ものづくりの街北九州を街かどショールームとして発信していました。本市としても、より良いものを建設できるよう検討していただき、さらには、賑わいを創出し、市民福祉の向上に繋がればと考えます。

視察の様子
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