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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
教育環境委員会
視察先
山口県 岩国市
視察案件
愛宕スポーツコンプレックスについて
実施日
令和元年10月15日
参加者氏名
石川 友和、吉田 稔、酒谷 和秀、榛野 博、大野 とし子、松本 浩一、小久保 博史

視察結果概要

(1)視察先の概要
 岩国市は、平成18年3月に岩国広域圏の岩国市、由宇町、玖珂町、本郷村、周東町、錦町、美川町、美和町の8市町村の新設合併により誕生し、総面積は872.72㎢で山口県の約14.3%を占め、瀬戸内海国立公園や県最大の河川である錦川などの豊かで美しい自然に恵まれています。
 平成24年に岩国錦帯橋空港が開港し、開港以来、地域経済活性化の起爆剤として観光や産業面などにおいて大きな効果をもたらしています。年間300万人を超える観光客が訪れ、中でも、木材を精巧に組み合わせた錦帯橋は、保存・伝承していくため世界文化遺産登録に向けた取り組みを推進しています。
 こうしたそれぞれの地域の豊かな資源や個性を活かしながら、市民が安心して暮らし続けられる、魅力的なまちの実現を目指しています。

(2)視察内容
 陸上競技場兼サッカー場整備の経緯については、愛宕山地域開発事業において、岩国基地滑走路沖合移設事業の埋め立て用土砂を搬出し、土砂掘削後の跡地を大規模な住宅団地とする大きな目的をもって平成9年度に着工されましたが、大規模住宅団地の造成は、社会経済情勢の変化に伴い中止となりました。
 広大な跡地の転用については、約4分の3を国に売却し、在日米軍再編に関連した施設の用地として開発を進めていくこととなり、運動施設エリアとして、野球場と野球場に付帯する施設が、平成29年11月に供用が開始されました。陸上競技場兼サッカー場とそれに付帯する施設やカルチャーセンターなどが、平成30年7月に供用開始となりました。
 施設概要としては、野球場、ソフトボール場2面、ピクニックパビリオン(バーベキューグリル)、陸上競技場兼サッカー場、テニスコート4面(ハードコート)、サンドバレーボールコート2面、屋外バスケットボールコート2面、カルチャーセンターを総称して、愛宕スポーツコンプレックスと呼ばれています。
 整備費用は、野球場が60億円、陸上競技場兼サッカー場が20億円、カルチャーセンターが30億円、全体で150億円となり、すべて防衛省予算とのことでした。
 維持管理費の負担については、日本人の使用が多い施設の管理費を負担しているとのことです。管理費が約2億円、年間使用料が500万円。駐車場は、乗用車627台、バス4台となっており、施設の使用割合は、9割が日本だそうです。陸上競技場は、8レーン×400mトラックとなっており、インフィールドは、ロングパイル人工芝のサッカー場となっています。

(3)視察から得られた考察
 サッカー場建設にあたり、整備費用や運営をどのように行っていくかが課題となります。また、視察地は人工芝でしたが、どの程度までのサッカー場(スタジアム)にするかによって、天然芝やハイブリッド芝の使用を考えなければなりません。人工芝のデメリットを視察において伺いましたが、夏場は、通常よりも2度ほど高くなり、熱中症の危険が増すそうです。天然芝を使用する場合は、育成期間や養生期間を考慮した施設使用となります。より高いレベルの試合等の開催を求めるのであれば、様々な要件をクリアする必要があります。建設する規模にもよりますが、市民が安心して利用できる施設となるよう考慮しつつ、大きな大会等の開催が可能になれば、市内の活性化に繋がるとともに、各種大会などに幅広く利用でき、市民福祉の向上につながるものと考えます。

視察の様子
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