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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
総務委員会
視察先
福岡県 福津市
視察案件
SDGs未来都市計画について
実施日
令和元年10月16日
参加者氏名
鈴木 一利 、 栄  寛美 、 金子  進 、 山崎   進 、 海老原 光男

視察結果概要

(1)視察先の概要
 平成17年1月24日、旧福間町と旧津屋崎町が合併して、福津市が誕生しました。
 福津市は福岡県の北部、福岡市と北九州市の近隣に位置し、北東側は宗像市、南東側は宮若市、南側は古賀市に隣接しており、西側は玄界灘に面しています。市の東部には山、西部は海に囲まれ、海岸一帯と宮地嶽神社背後の山林は昭和31年に玄海国定公園に指定され、風光明媚な自然景観を形成しています。
 また、福津市は福岡、北九州両政令市への通勤、通学の利便性を背景とした住宅地域として、さらには、新鮮な食料品の生産供給地域としての広域的な役割をもっています。
 気候は対馬海流の影響を受け、冬でも比較的温暖で、野菜の促成栽培など施設園芸農業も盛んです。年間降水量は約1,500ミリ前後となっています。
 面積は52.76平方キロメートル、人口は平成31年4月1日現在、65,102人となっています。

(2)視察内容
 福津市は令和元年7月に、国から「SDGs未来都市」として選定されました。選定された都市は、国と連携しながら提案内容を具現化した3年間の計画を策定し、取り組みを進めることとされています。これに基づき、福津市では「SDGs未来都市計画」を策定し、これまで推進してきた持続可能なまちづくりとともに、地方創生に資するSDGsの達成に向けた取り組みを推進しています。
 今後の取り組みとしましては、地域の課題解決に向けたプロジェクトの組成・支援を通じた社会的連帯経済の実装と、市民のWell-being(幸せ)の向上や持続可能なまちづくりに向けた課題解決の触媒となる活動に取り組むため、公民連携による「幸せのまちづくりラボ」の立ち上げを予定しています。具体的には、地域の課題である、@多世代共働の自然環境再生、A公民連携型空き家活用、B探求的な学びの受け皿整備などの解消を目的として活動する予定です。
 また、職員向けワークショップを開催し、SDGsの考え方を理解することが地方創生にも役立つということを直感的、体感的に感じることができるカードゲームを実施しており、これにより、参加した職員のSDGsにおける理念や具体性などの理解が進んだことから、令和元年12月までに、全職員を対象にカードゲームの実施を予定しています。
 今回の視察では、「SDGs未来都市」としての選定の経緯や、SDGsの達成に向けた取り組み状況等について、担当者から説明を受けました。

(3)視察から得られた考察
 国は2018年度から「SDGs」の達成に向けた優れた取り組みを提案する都市を、「SDGs未来都市」として選定しており、2019年度には、福津市を含む31都市が選定されました。
 福津市では地域の課題を、@多世代共働の自然環境再生、A公民連携型空き家活用、B探求的な学びの受け皿整備に限定し、公民連携による「幸せのまちづくりラボ」を立ち上げ、地域の課題解決支援を予定しています。
 地域の課題を限定することにより、それぞれの取り組み内容も対外的に分かりやすくなっており、例えば、A公民連携型空き家活用につきましては、既存の空き家改修費用の調達手段は限界ととらえており、空き家の所有者向けローンなど、地元の金融機関との新たな空き家再生ローンやクラウドファンディング型投資制度の開発を予定しています。
 これらの地域の課題解決支援は、「SDGs」の達成に向けた先進的な取り組みであり、今後、本市が「SDGs」を推進し、持続可能なまちづくりを実現していく上で、大変参考になるものと考えます。

視察の様子
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