本文へ移動
背景色

現在位置 :トップページ › 行政視察報告書

各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
日本共産党
視察先
滋賀県 野洲市
視察案件
「くらし支えあい条例」「債権管理条例」について
実施日
令和元年7月24日
参加者氏名
松本 浩一、並木 敏恵、卯月 武彦、大野とし子、今尾 安徳、坂巻 勝則

視察結果概要

(1)視察先の概要
 野洲市は、平成16年10月に旧中主町と旧野洲町が合併し誕生した都市で、滋賀県の南部の湖南地域に位置しております。面積は80.14平方キロメートルで、 総人口(令和元年8月1日時点)は51,304人となっています。
 野洲市は、三上山から妙光寺山、鏡山等によって形成する山地部と、山地から琵琶湖に向かって緩やかに広がる平坦地に分けられます。平坦地の琵琶湖湖岸周辺には、吉川緑地公園やマイアミ浜オートキャンプ場等の自然公園やレジャー施設が立地しています。
 また、多数の銅鐸が出土し、「銅鐸のまち」としても知られています。

(2)視察内容
 野洲市では、生活が立ち行かなくなった市民に対して、問題に個別に対応するのではなく、問題の相互関係を把握し、一体的な解決を目指して支援してきました。「おせっかい」を合言葉に、総合相談窓口を核にして、公共サービス、専門家、地域の総合力を効果的に発揮する仕組みをつくってきました。
 こうした取り組みをさらに発展させるために「くらし支えあい条例」を制定しました。生活困窮者支援の強化とともに、見守り活動を強化し、消費者トラブルにも対応する内容となっています。
 条例に基づき、市民生活相談課が中心となり、様々な部署と連携し、弁護士などの専門家の力も借り、あらゆる制度を活用して、生活困窮者の救済にあたっています。
 税金の滞納がある場合、学校給食費や水道料金などの滞納があることが少なくありません。そうした部署が連携して対応することが必要です。また、滞納の背景には、病気や失業、多重債務など様々な要因があります。それらを総合的に解決することで、困窮者を救う体制が整えられています。
 条例では、「市は、組織及び機能の総力を挙げて、生活困窮者の発見に努める」と定め、あらゆる機会を通じて生活困窮者を把握し、対応しています。

(3)視察から得られた考察
 税金などの滞納は、生活困窮のシグナルです。野洲市では債権管理条例の目的の中に「市民生活の安心の確保に資する」と定めています。「ようこそ滞納いただきました条例」ともいわれ、生活相談、生活再建につなげています。
 本市においても、市民の暮らしを守る立場での生活困窮者対策が必要です。

視察の様子
Copyright(c) 2007- 春日部市議会公式サイト Kasukabe City Council. All Rights Reserved.