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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
日本共産党
視察先
岡山県 倉敷市
視察案件
西日本豪雨災害からの復旧・復興について
実施日
令和元年7月23日
参加者氏名
松本 浩一、並木 敏恵、卯月 武彦、大野 とし子、今尾 安徳、坂巻 勝則

視察結果概要

(1)視察先の概要
 倉敷市は、瀬戸内海に面し、岡山県の南部に位置する都市です。総人口(令和元年7月末時点)は482,352人、面積は355.63平方キロメートルとなっています。
 古くから製塩が盛んな地域として発展し、近代産業の先駆けとして明治期に大規模な紡績所が開業しました。
 また、倉敷市は昭和42年以降、複数の合併を経て、平成17年には船穂町・真備町を合併し、名実ともに東瀬戸圏の拠点として発展を続けています。

(2)視察内容
 昨年の西日本豪雨では、倉敷市で観測史上1位の降水量を記録しました。市内を流れる小田川、末政川、高馬川、真谷川の堤防が8カ所で決壊し、全壊をはじめとした住宅被害が5977棟、死者は62人に上りました。決壊箇所に近い真備地区では地区全体の3割が浸水し、住宅5740棟が被害を受け、51人の尊い命が奪われました。犠牲者の大半は高齢者でした。
 真備地区では、6月30日現在、6879人の被災者が市内外の仮設住宅などで避難生活を送っています。市が行った「住まいの再建に関する調査」では、約83%の住民が今後も真備町での居住を希望しており、市では一日でも早い復興を目指して「真備地区復興計画」を策定しました。
 計画期間は2019年度から5年間で、真備の豊かな自然と歴史・文化を未来につなげて、活力あるまちをつくること。また、経験を活かした災害に強いまちづくりを目指しています。
 復興に向けた主な施策は、治水対策として、小田川への高梁川からの逆流を防ぐために、合流地点4・6キロ下流に付け替える事業とともに、決壊した河川の堤防の復旧・強化を緊急的かつ集中的に取り組むとしています。
 被災者への生活支援としては、真備地区に住みたい、暮らし続けたいという思いを実現するために、被災家屋の公費解体や、住まいの再建支援、災害公営住宅等の整備などにも取り組んでいます。
 また、学校など公共施設や公共交通、商店街の復旧と合わせて、復興イベントを支援することで「まちの賑わいを創出する」としています。

(3)視察から得られた考察
 高齢者は災害の際、垂直避難が困難なため、犠牲となりやすい事がわかりました。本市においても、災害時の高齢者避難の対策の充実と、被災者に寄り添った復旧・復興が何よりも大切となります。

視察の様子
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