各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 新政の会
- 視察先
- 沖縄県 那覇市
- 視察案件
- 「那覇新都心開発整備事業」について
- 実施日
- 平成31年1月31日
- 参加者氏名
- 山崎 進、会田 幸一、滝澤 英明、鬼丸 裕史、金子 進、佐藤 一、水沼 日出夫、石川 友和、榛野 博
視察結果概要
(1)視察先の概要
那覇市は、平成30年11月現在で、人口322,650人、世帯数152,423世帯が面積39.98kuに分布しております。市制施行は、1921年5月20日からです。
那覇を中心とする1,500kmの円周域には、東京・平壌・香港・ソウル・北京・マニラなどの主要な都市があり、交通通信機能から東南アジアの各都市を結ぶ要衝の地点であり、日本の南の玄関として地理的に好条件の位置にあります。
亜熱帯モンスーン地帯に属する沖縄の気候は、四季を通じて平均気温22℃、平均湿度77%で、毎年ニュースで取り上げられるように台風の通過点として、強風に襲われる地域でもあります。
(2)視察内容
@ 事業の実施に至った経緯について
昭和62年11月に、米軍住宅、学校など日米返還合意に基づき撤収され、日本に返還され、事業着手に向けて各種調整が行われました。
A 事業概要について
事業概要としては、面積約214ha、権利者数約3,100人、事業費約1,110億円におよぶ大規模なものになりました。
B 事業の効果について
第一に大きなものとして、直接経済効果として、返還前に約52億円だったものが、約1,634億円となり、約32倍の効果を生み出すことができました。
それとともに、新都心人口も、約2,300人増加することができ、東京23区や大阪に次ぐ人口増加率となりました。
C 今後の展望・課題について
事業が完了し、10年以上経過しています。公共施設や民間施設など経年によるメンテナンス時期の到来、住民の流動も始まっております。更に未来に向けた、沖縄らしい沖縄の伝統・風土に適した住環境の維持を目指し、行政として更なる発展を妨げない範囲での注視が必要になってきています。
(3)視察から得られた考察
春日部市においても、春日部駅連続立体事業や北春日部再開発が控えております。
従前のような開発をすれば、その地域が発展するような社会情勢ではなくなってきている現在では、将来的視野をより明確にしたうえでの事業の推進が必要になると思われます。
また、地域に即したという点では、昨今全国的にも、ここ春日部においても天候による災害が危惧されています。まちづくりの一つに、災害に強いまちづくりも事業に組み込まれることが重要であると考えられます。
国道交通網、鉄道交通網に関しても、ここ春日部は埼玉県東部地区において、重要な立地をしています。その立地的優位性を活かした開発が期待されてると考えられます。