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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新政の会
視察先
兵庫県 神戸市
視察案件
「デザイン都市・神戸」について
実施日
平成30年12月18日
参加者氏名
河井 美久、山崎  進、会田 幸一、滝澤 英明、鬼丸 裕史、金子  進、佐藤  一、水沼 日出夫、石川 友和、榛野  博

視察結果概要

(1)視察先の概要
 神戸市は近畿地方の大阪湾に面する兵庫県の県庁所在地であり、垂水区、西区、北区、灘区、東灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区の8区から構成される国内において、6番目の人口を有する政令指定都市で、人口は約153万人、市域は約557.02㎢です。
 2008年には、日本の都市で初めて「デザイン都市」とユネスコで認定されております。
 1995年には、阪神・淡路大震災に見舞われましたが、もともと港町として理想的な地形を活かし、神戸港を中心に、港湾都市として発展を続け、国際貿易港としての地位の回復に向かっております。
 また、国際的にも生活水準を各方面から調査したものでは、2012年に国際的機関により、「世界で最も住みやすい都市」として、日本で唯一ランキング入りし、国際的にも知名度が高い都市です。
(2)視察内容
 神戸市は、明治時代より多様な文化を採り入れ、街並みやファッションなど、多彩なセンスに磨きをかけ、地域としてデザインと縁の深い街づくりを進めてきました。
 その多様性を柔軟に採り入れる都市戦略とはどのようなものかを視察内容としました。
 神戸市は選ばれる創造都市であるための都市戦略として、5つの基本理念を掲げております。
 ・「くらしを豊かにする」デザイン
 ・「個性と魅力を活かす」デザイン
 ・「経済を活性化させる」デザイン
 ・「創造力を高める」デザイン
 ・「心を育み次世代につなぐ」デザイン
 上記理念をもとに神戸らしさを更に突き進めて、都市戦略を推進しております。
(3)視察から得られた考察
 神戸市は、地理的にも、歴史的にも、様々な要素が変化を受け入れる土壌があり、異なる文化を柔軟に吸収し、まちづくりに活かされてきたことがよくわかります。
 特に、まちのデザインにおいては、港湾都市として歴史的に築かれてきた歴史的建造物などをまちづくりの要素として、地域の個性として空間形成にうまく作用しております。そうした多様な個性をうまく形成させていくことが神戸らしさを構築しております。
 1995年に発生した震災は大きな打撃を地域に与えましたが、そこから社会課題を解決させるためのプロジェクトとして、デザインを基軸とし、市民の創造力を事業に反映させてきております。KIITOと称される「デザイン・クリエイティブセンター神戸」は、より神戸の多様性を受け入れる特性を引き出す要因になっております。
 産業においても、優れたデザインによる付加価値をものづくりに活かすことで、新たなマーケットを創造させ、地域産業の活性化に一役買っております。それにより、神戸としてのブランド力などが様々なものに強化されております。
 デザインといっても、特別なものではなく、神戸という地域が昔から大切にしてきた市民も身近に感じ、楽しめるデザインであり、おしゃれで、機能的で気持ちを豊かにするようなものであります。このような神戸市がデザインに対する位置づけは、春日部市においても、転用可能な視点であり、特に同様に市民意識が高まりの基調がある本市においても、参考とされる事例は多いと感じられました。
 地理的、歴史的な背景は異なりますが、付加価値をまちづくりにデザインという手法で展開させていくことは今後の本市においても、十分有用であると思われました。

視察の様子
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