各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 日本共産党
- 視察先
- 富山県 朝日町
- 視察案件
- 「朝日町環境ふれあい施設 らくち〜の」について
- 実施日
- 平成30年11月13日
- 参加者氏名
- 松本浩一、卯月武彦、並木敏恵、大野とし子、坂巻勝則
視察結果概要
(1)視察先の概要
朝日町は富山県の東端に位置し、町の東南部には、白馬岳(2,932m)、朝日岳(2,418m)を主峰とする北アルプス連峰がそびえ、小川、笹川、境川などの河川は、これらの山々に源を発し、日本海へ注いでいます。
このように、海・山・川に恵まれた朝日町は、海抜0mから3,000mまで、227.41㎢の面積を有し、その約60%が「中部山岳国立公園」と「あさひ県立自然公園」に指定されている風光明媚な町です。
海岸はヒスイの原石が打ち上げられることから、ヒスイ海岸と呼ばれ、「日本の渚百選」にも選ばれています。
1954年に1町6カ村が合併し、「朝日岳」にちなんで「朝日町」と命名されました。
人口 12,103人(2018年10月現在)
世帯数 4,828世帯(2018年10月現在)
面積 227.41㎢
(2)視察内容
朝日町では、限りある自然環境を枯渇しないための先導的事業として、ゴミ燃焼エネルギーや太陽光などの自然エネルギーといった、未来エネルギーを利用することで生活に役立たせ、人と人との出会いなどの交流の場として活用できる施設「朝日町環境ふれあい施設 らくち〜の」の整備を計画した。当初は、ゴミ焼却施設に隣接して、温水プールと環境を考える学習施設としていたが、ゴミ処理施設からの熱量も豊富にある事から、温浴施設としてのお風呂等を追加して整備した。
【建設費、運営費】
〇建設工事費 設計費 95,530千円
建物建設費 2,325,750千円
周辺整備費 124,215千円
用地取得費 89,850千円
合計 2,635,345千円
〇財源内訳 まちづくり総合支援事業補助金(県) 100,000千円
地方債(地域総合整備費) 2,166,400千円
一般財源 368,645千円
〇運営費(2017年)
歳入:売上総利益 183,766千円
うち管理委託費 (12,307千円)
支出:販売費一般管理費 200,094千円
うち人件費 (107,558千円)
営業外収益 560千円
営業外費用 52千円
経常利益 △15,820千円
〇利用状況
入館者数推移 2017年 2016年 2015年
入館者数 257,745人 248,461人 254,282人
利用料金 お風呂 630円
温水プール 520円
フィットネス 520円
岩盤温浴 1000円
※ 指定管理先 (有)ふるさと創造社
(株式の38.57%を町が出資する会社)
〇今後の課題
オープンから18年が経過し施設の老朽化により、今後、改修費が負担となってくる。
運営に関しては、委託会社が経営しているが、今般の最低賃金の上昇や光熱水費の上昇により、経営が厳しくなってきており、入館者数は年間25万人程度で推移しているが、2017年度は初めて赤字を計上した。
今後、経営改善に向けて「第3セクター等経営健全化方針」を策定中である。
(3)視察から得られた考察
「朝日町環境ふれあい施設 らくち〜の」は人と人との出会いなどの交流の場として活用できる施設として整備されました。また、自然環境を枯渇しないための先導的事業として、ゴミ燃焼エネルギーや太陽光などの自然エネルギーといった、未来エネルギーを利用しています。
施設は当初、温水プールと環境を考える学習施設としていたが、温浴施設としてお風呂や岩盤浴、会食のできる大広間や洋室なども整備し、多くの人が利用しています。
当市においても、市民サービスの一環として、また、環境センター建設時の地元住民との約束でもある、余熱利用施設の建設実現の為にも、大いに参考になる事業であると感じました。

視察の様子