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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
議会運営委員会
視察先
京都府 舞鶴市
視察案件
舞鶴市議会活動基本計画について
実施日
平成30年11月7日
参加者氏名
金子 進、栗原 信司、水沼日出夫、松本 浩一、栄 寛美、中川 朗、鬼丸 裕史(議長)、荒木 洋美(副議長)

視察結果概要

(1)視察先の概要
 舞鶴市は、本州のほぼ中央部、日本海が最も深く湾入した京都府の北東部にあり、面積は342.12平方キロメートル、人口は平成30年11月1日現在、83,036人となっています。
 若狭湾に湾口を開いた舞鶴港は、波静かな天然の良港を形成しており、また98キロメートルに及ぶ海岸線一帯は、入り江と岬が美しく交錯したリアス式海岸で若狭湾国定公園に指定されています。
 歴史的には日本遺産、日本の20世紀遺産に選ばれた旧海軍ゆかりの赤れんが倉庫群をはじめとする近代化の礎となった施設が数多く残っています。なお、赤れんが倉庫群については視察した市役所に隣接した場所にあります。
 舞鶴港においては、関西の海の玄関口として、また近年ではクルーズ客船の発着港として注目されており、さらには、港へのアクセス道路の整備により、京阪神地区との時間的距離が一層近くなるなど、対岸諸国と日本のゲートウェイとして極めて重要な拠点となっています。

(2)視察内容
 舞鶴市議会は、議会基本条例制定以前より、議会活動基本計画を策定し、その計画に基づき具体的な計画項目に対する取り組みをを行っています。
 計画の策定以前においては、全国的に条例制定が進んでいる議会基本条例の検討を行いましたが、結論に至らない状態となっていました。
 平成26年12月から新たな議員の任期がスタートし、引き続き検討を進めましたが、条例制定に対する各議員の認識が異なり、今後も議論をしていく必要との結論が出ました。
 しかしながら、議会の活性化に向けた動きは停滞させてはいけないとの合意形成が図られたため、任期4年間の活動を計画的に実施していくため、議会活動基本計画の策定に向けた検討を行うこととしました。
 課題抽出、素案提示、工程の調整等を協議し、平成27年5月に議会活動基本計画を策定しました。
計画の基本となる目標を@市民に開かれた議会、A議会機能の充実、B効率的・効果的な議会運営と3つの柱を設定し、具体的な取り組みを行っています。
 また、その計画に基づく取り組みを進めていくにあたり、検討事項の整理、決定事項と実施状況の整理、翌年への申し送り事項の整理を行う等の進行管理も行っています。
 計画の検討項目の一つとして取り組んでいた議会基本条例の検討においては、昨年(平成29年)7月に条例を制定する方針が決定し、平成30年9月に条例が施行されました。
 なお、今回の視察で説明いただいた当該計画は、平成30年12月より、議会基本条例に位置付けられた「舞鶴市議会基本条例実行計画」として受け継がれていく予定となっています。

(3)視察から得られた考察
 議会活動基本計画の目標のうち「@市民に開かれた議会」を達成するための特色ある具体的な取り組みの1つとして、議会情報の発信ツール、コミュニティFM(FMまいづる)の活用があります。
 実施にあたっては、各会派1名ずつで構成されるワーキンググループを設置し、番組の内容などを具体的に検討しています。
 平成28年度においては3回、各15分間の録音放送を、平成29年度以降は毎月1回20分間の生放送にゲスト出演して情報を発信しています。
 放送後においては情報発信内容について再確認し、今後の方向性の協議、次年度の放送内容に関する申し送り事項等の調整を行っています。
 このように、舞鶴市議会では、計画に基づく取り組みについて進行管理を行うことにより、評価や検証を行い次年度に取り組むべき課題を整理していることから、PDCAサイクルを回すことができていると考察します。
 本市においては既に議会基本条例を制定していますが、効果的に評価や検証を行う仕組みを構築することについて、今後の検討課題とする必要があると考えます。

視察の様子
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