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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
議会運営委員会
視察先
福井県 小浜市
視察案件
議会改革の取組及び議会運営について
実施日
平成30年11月6日
参加者氏名
金子 進、栗原 信司、水沼日出夫、松本 浩一、栄 寛美、中川 朗、鬼丸 裕史(議長)、荒木 洋美(副議長)

視察結果概要

(1)視察先の概要
 小浜市は、福井県の南西部、若狭のほぼ中央に位置し、北は国定公園の指定を受けた若狭湾に面し、海岸線の一部は蘇洞門(そとも)を有するリアス式海岸となっています。南は東西に走る京都北部一帯に連なる山岳で、一部は滋賀県と境を接しています。
 また、日本海を挟んで朝鮮半島に向かい、昔からシルクロードの日本での玄関口として、京都・滋賀・奈良への大陸文化・南蛮文化の伝達の経路となっていました。
 面積は233.11平方キロメートル、人口は平成30年11月1日現在、29,394人となっています。
 市制は、昭和26年に小浜町と内外海・今富・国富・遠敷・口名田・中名田・松永の1町7村が合併して敷かれその後宮川・加斗2村の編入により現状の小浜市となり、若狭地域の中核都市としてその指導性を発揮しています。

(2)視察内容
 小浜市議会では、これまでに多くの議会改革に取り組んできました。春日部市で実施していない取り組みとしては、平成28年にタブレットの導入、平成29年は政務活動費の後払い制を行っています。
 また、平成29年から現在も調査研究を行っている議会基本条例の検証と見直しについては、議会運営委員会内にワーキンググループを組織し、条例の各条ごとに検証を実施し、今年の5月に議会に対し、中間報告を行っています。検討内容としては、反問権について、所管事務調査について(政策形成サイクルの確立)、請願・陳情の取り扱いについて等です。
 議会報告会については、平成25年から実施し、市内全12地域にある公民館で4つの班を編成して行っています。報告会後における検証については、政策形成サイクルを意識したかたちで行ってます。
 ケーブルテレビによる議会中継においては、平成10年から実施し、委託料が年間約460万円で生中継と録画による再放映を行っています。
 当初の中継は単調との市民の声があったことを契機に、わかりやすい一般質問を目指して一問一答方式を導入しました。なお、中継は議場内の議会事務局職員が行い、ケーブルテレビの職員は本局でマイク音量の調整やテロップの挿入等を行っています。
 電子採決システムは、機器の老朽化等に伴い、議場を改修した際に、開かれた議会を目指し、議員個人の賛否を明らかにするために導入しました。議場改修全体経費約3150万円のうち、約720万円が電子採決関連機器の費用となっています。
 議場の議員席には賛成・反対の2種類のボタンが備え付けられ、傍聴者やテレビ視聴者に表決結果がわかるように表決の詳細を表示した議場モニターを放映しています。

(3)視察から得られた考察
 小浜市議会における議会改革の取り組みでは、政務活動費の透明性を高めるため、県内で初めて後払い制にしたこと、また、議会報告会を複数の会場で実施し、参加者も増加傾向となっています。
 こうした取り組みの結果、民間調査機関における議会改革度ランキングが全国で123位、福井県内では2位と高い評価となっているものと考察します。
 タブレットの導入については、今回の視察にあたり出席いただいた小浜市議会議員全員から率直な感想等をお伺いすることができ、苦労された点や導入してよかった点等、近い将来、本市においても導入する際に、大変参考となるものでした。
 電子採決システムについては、本市においては庁舎の建て替えにともなう議場設備の導入の有無について、今後検討していく必要があります。
 現在の表決の公表については、会派ごとのみとしていることから、その必要性やメリット・デメリットを見極めながら調査研究を行っていく必要があるものと考えます。 

視察の様子
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