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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
議会運営委員会
視察先
福井県 敦賀市
視察案件
議会改革の取組及び議会運営について
実施日
平成30年11月5日
参加者氏名
金子 進、栗原 信司、水沼日出夫、松本 浩一、栄 寛美、小久保 博史、中川 朗、鬼丸 裕史(議長)、荒木 洋美(副議長)

視察結果概要

(1)視察先の概要
敦賀市は、福井県のほぼ中央に位置し、北に敦賀湾口を開いて日本海に面し、他の三方は山岳が連なり、敦賀湾と平野部を囲んでいます。
 面積は251.34平方キロメートル、人口は平成30年10月30日現在、66,070人となっています。
 古くから天然の良港として知られ、大陸文化の玄関口として栄えた港町です。現在でも港にはコンテナ船、高速フェリーが就航し、敦賀経由で人やものが運ばれてきます。また、原子力発電所などの発電施設が立地し、エネルギーの供給都市としての性格も持っています。
 伝統的な産業としては、おぼろ昆布やかまぼこなど、海産物を利用した食品加工業が盛んで、おぼろ昆布のシェアは全国の約85パーセントを占めています。
 また、敦賀駅から市街地へ延びる道路沿いには、松本零士氏のたくさんの漫画キャラクター像があり、訪れた人の目を楽しませてくれています。

(2)視察内容
 敦賀市議会では、本市よりも早い平成23年4月から議会基本条例を施行し、さまざまな議会改革の取組を進めています。
 政務活動費の使途の透明性の確保のための取組として、「政務活動費収支及び事業実績報告書等の閲覧に関する要領」を平成28年度から施行し、情報公開請求をしなくても収支及び事業実績報告書等の閲覧することを可能としています。
 議会報告会については、議会基本条例制定前から毎年行っており、当日に寄せられた意見のうち、公益的かつ建設的な意見について持ち帰り、広報広聴委員会において検討して結論付けた今後の方向性について理事者に働きかけ、事業実施へと至る政策形成サイクルを実践しています。
 特別委員会については、3つ設置しており、そのうち市庁舎建設対策特別委員会においては、平成29年3月に設置し、今年の10月までに15回開催しています。協議事項としては、新庁舎の位置に関することから始まり、平成30年に入ってからは定期的に理事者が進めている計画の内容についてのチェックを行っています。
 また、敦賀市議会では、ケーブルテレビによる議会中継を平成14年から行っており、中継用の設備については設置時に約860万円、平成23年更新時に約924万円かかっており、毎年発生するランニングコストは約374万円とのことです。中継内容は定例会及び臨時会で、再放送も行っています。編集については、テロップ等は本会議前日までに、ナレーションについては2週間前までに行います。また、中継時には議場ミキサー室に制作技術員1名が常駐しています。

(3)視察から得られた考察
 敦賀市議会においては、議会改革に取り組み始めた時期が本市よりも早く、数多くの成果をあげています。
 政務活動費の使途の透明性の確保のための取り組みについては、政務活動費の不適切な取り扱いについて社会問題となった時期以前より行っていることから、情報公開に対して積極的な姿勢で臨んでいるものと察します。
 議会報告会については、平成30年については参加者は47人と減少しましたが、26年が54人、27年が66人、28年が76人、29年が75人と高い水準で推移しています。また、働き盛りの世代の参加者が例年4割から6割と高い水準となっている点に特徴があります。本市において開催した議会報告会の参加者は減少傾向にあり、開催方法の抜本的な見直しが必要な時期となっていることから、見直しにあたり敦賀市の取り組みは大いに参考になるものと考えます。
 ケーブルテレビによる議会中継については、導入コストや運用方法等、本市において実施する場合には多くの課題がありますが、新庁舎の整備に伴い、実施の可能性について検討する必要はあるのではないかと考察します。

視察の様子
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