各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 前進かすかべ。未来の会
- 視察先
- 大阪府 高槻市
- 視察案件
- 総合雨水対策アクションプランについて
- 実施日
- 平成30年10月4日
- 参加者氏名
- 小久保 博史、岩谷 一弘、栄 寛美、海老原 光男、古沢 耕作、山口 剛一、吉田 稔、永田 飛鳳
視察結果概要
(1)視察先の概要
大阪府高槻市の人口は、平成30年10月末日現在で352,797人、世帯数は
160,002世帯で市の面積は105.29kuであり、大阪平野の北東にあって、京都と大阪の中間に位置しています。 北には北摂山地に連なる山並みと丘陵、南には山間から流れ出る芥川・桧尾川などによって形成された平野が広がり、 琵琶湖から大阪湾に流れる淀川が市域の南の境になっています。
国鉄(現JR)の快速電車の高槻駅停車によって、利便性が向上し、 近代工場も進出して産業化が進展するとともに住宅建設も活発化。当初の田園風景は一変し、 大阪・京都のベッドタウンとしての色彩を強めました。とりわけ、昭和40年代は人口が急増し、44年に20万人、 48年には30万人を突破しました。
(2)視察内容
高槻市は、ベッドタウンとしての成り立ちや人口増加の時期も似ているものがあります。
また大阪市と京都市の中間にある35万人の中核市であり、北部は山間地ですが、中南部は平野で、春日部市に似た水害を受けやすい地形となっています。
そこで「高槻市総合雨水対策アクションプラン」を中心に総合雨水対策の取り組みについて伺って参りました。
(3)視察から得られた考察
平成24年8月の浸水被害(床上247件・床下597件)を受けて、総合雨水対策アクションプランを新規に策定。市民・事業者・行政が連携して推進する方針を定め、実行されています。
ハード的には、貯留(貯水)施設を増やす整備。市内小学校の校庭貯留。側溝整備。水路の嵩上げなどを計画的に行なっています。
具体例としては、新規整備予定の大規模公園の地下に2万tの雨水貯留施設を建設し、その他にも5.5千tの貯留施設を整備予定でした。
ソフト的には、水害・土砂災害ハザードマップの普及。土のうステーションの設置。森林や緑化による流出抑制。イベントでの市民への情報提供。災害協定の強化などが挙げられていました。
高槻市で研修した様々な先進施策を参考に、今後の春日部市の水害対策に生かしてまいりたいと思います。

視察の様子