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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
教育環境委員会
視察先
福島県 白河市
視察案件
白河ブランド(白河市農産物ブランド)について
実施日
平成30年10月18日
参加者氏名
石川 友和、吉田 稔、酒谷 和秀、大野 とし子、松本 浩一、小久保 博史、武 幹也

視察結果概要

(1)視察先の概要
 白河市は、福島県の中通りの南部にある人口約6万人の市で、白河の関が置かれています。当市は、版籍奉還に伴い明治2年に白河県、明治4年には二本松県、引き続き福島県に含まれ、明治12年に西白河郡が置かれ、同22年に白河町制を敷きました。その後、昭和24年に白河町、大沼村が合併して白河市制を施行し、昭和の大合併の後、平成の大合併により、白河市、表郷村、大信村、東村が合併し、新生「白河市」が誕生した。現在は、みちのくの玄関口として、東北縦貫自動車道、東北新幹線などの高速交通体系に加え、白河中央スマートICによる高速道路の利便性の向上など、首都圏に近接する地理的優位性により、企業の立地や産業集積等による地域の活性化が図られるなど、県南地方の中核都市として発展を続けています。

(2)視察内容
 農産物は、地域の気候、土壌等の自然条件や歴史・文化により、独自性を持っており、それを活かし、付加価値をつける取り組みが大切です。白河市で生産された安全・安心な農産物や加工品が多くの消費者に支持、購入され、競争力をつけることが、地域農業の活性化や振興につながることから、ブランド化に向けた取り組みを進める必要があり、白河市農産物のブランド認証制度について検討が行われることになりました。平成20年には白河市農産物ブランド化促進研究会を設立、ブランド化基本方針の検討が行われました。平成21年には、市民アンケートの実施(福島大学の学生とともに市民からブランド化に対する意見等を聴取)、市場調査(関東圏での物産展およびインターネットを使いアンケートを実施)、白河市農産物ブランド認証制度の検討、白河ブランド認証マークの公募(日本国内外から262点の応募)研究会で選考し、翌年3月にマークを発表、平成24年に愛称を「だるりん」と決定した。平成22年には、白河市農産物ブランド基本方針を策定、白河市農産物ブランド認証制度実施要綱を施行、要綱第4条に基づき「白河市農産物ブランド戦略委員会設置要領」を定め、委員を委嘱した。白河ブランド認証産品の募集及び認定、5月に7品目、8月に2品目を認証した。現在は、31品目を認証している。市内の農産物直売所等で販売されているほか、ふるさと納税の返礼品としても活用されており、白河高原清流豚など一部の商品については、希望者が多い状況となっています。予算措置としては、農産物ブランド戦略委員会助成金が平成28年度770,000円、平成29年度が770,000円、平成30年度が700,000円になります。

(3)視察から得られた考察
 平成22年度から取り組んでいる本事業であるが、市内を筆頭に未だ知名度が低いのが現状であるため、知名度の向上が求められている。事業者間での経営体制や業務内容の差異により、打合せ等を行う際に全員の参加が困難な状況である。また、白河ブランド販路拡大協議会の運営について、販路拡大や販売量の増加といった取り組みについても、事業者間で温度差がある。また、認証商品が、認証されていない同カテゴリの農産物や商品とどう違いがあるのか、何が優れているのかを明確にし、消費者の購買意欲を促すような差別化を図る必要がある。という今後の課題も教えていただきました。問題はありますが、ブランドに認証されることにより、農産物の新たな付加価値が創出されることが考えられます。

視察の様子
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