本文へ移動
背景色

現在位置 :トップページ › 行政視察報告書

各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
教育環境委員会
視察先
岩手県 盛岡市
視察案件
いわぎんスタジアムについて
実施日
平成30年10月16日
参加者氏名
石川 友和、吉田 稔、酒谷 和秀、大野 とし子、松本 浩一、小久保 博史、武 幹也

視察結果概要

(1)視察先の概要
 盛岡市は、岩手県の北上盆地のほぼ中央部にある人口約30万人の市で、県庁所在地でもあります。当市は、明治時代の廃藩置県により、盛岡藩は盛岡県、その後岩手県に変わりました。そして、明治22年の市町村施行により、県都盛岡市が誕生しました。平成元年に市制施行100周年を迎え、平成4年と平成18年に合併し、平成20年には中核市へ移行しています。平成23年の東日本大震災と平成28年の台風10号により甚大な被害を受けました。県都として被災市町村への職員派遣等、復旧・復興事業の推進のため最大限の対応を続けています。そして「市民の力」と行政の力を一つに合わせ、「ひと・まち・未来が輝き 世界につながるまち盛岡」の実現に向け、東京2020オリンピック・パラリンピックに係るホストタウン交流事業などの各施策に対する取り組みが行われています。

(2)視察内容
 平成11年度に開催された全国高等学校総合体育大会に合わせ、サッカーやラグビー競技の専用球場として整備された鉄筋コンクリート3階建ての施設です。敷地面積4700平方メートル、延床面積5989.19平方メートル、グラウンド規格145メートル×88メートル2面、観客席Aグラウンド4946名、Bグラウンド4988名、駐車場は西側、普通乗用車220台、大型車4台、北側、普通乗用車46台、大型車12台となっています。整備費用は、建設費1,067,693千円メインスタンド(建築、電気、機械)、総事業費3,357,487千円用地取得費等含むとなっています。工事期間については、メインスタンドが平成9年9月30日〜平成11年3月15日、グラウンドその他が平成9年9月30日〜平成11年3月25日になります。運営については、指定管理者として、公益財団法人盛岡市体育協会が管理、運営を行っており、特にグラウンドの天然芝については、専門の職員が手入れを行い、競技に最適な芝の状態を保ち、各団体及び利用者から好評を得ているとのこと。指定管理料は、平成28年度42,265,329円、平成29年度41,979,316円、平成30年度41,965,722円となります。利用状況は、学生や社会人による各種大会利用のほか、平成26年度からはプロサッカーJ3チームである「グルージャ盛岡」のホームスタジアムとしても利用されています。また、2019年に開催されるラグビーワールドカップでは、ナミビア共和国代表チームの公認チームキャンプ地に決定したほか、2020年に開催される東京オリンピックでは、7人制ラグビーのカナダチームの事前キャンプ地となることが決定しているとのことです。

(3)視察から得られた考察
 整備費用や運営をどのように行っていくかが課題となります。供用開始後においては、新しいうちは問題ありませんが、経年により老朽化した際には、スタンド躯体のクラックや漏水の対応が考えられ、それに伴う修繕が必要となってきます。天然の芝を使用すると、芝の育成のため利用を制限し、養生期間を確保する必要がありますが、ハイブリッド芝をピッチに使用することが認められつつあり、ハイブリッド芝が使用できるようになれば、育成期間や養生期間を短縮でき、グラウンドの使用頻度を増やすことができます。プロサッカー施設として使用するためには、大会の規模により要件が異なりますが、様々な要件をクリアする必要があり、要件が満たされないと国際試合など大きな大会には使えない可能性があります。問題はありますが、プロサッカーチームのホームスタジアムやオリンピックの事前キャンプ地になり、さらに市民の各種大会に利用できる等、幅広く利用できるサッカースタジアムは市民福祉の向上につながるものと考えます。

視察の様子
Copyright(c) 2007- 春日部市議会公式サイト Kasukabe City Council. All Rights Reserved.