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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
建設委員会
視察先
愛知県 豊橋市
視察案件
豊橋市空家等対策計画について
実施日
平成30年10月24日
参加者氏名
木村 圭一、今尾 安徳、井上 英治、坂巻 勝則、
金子   進、古沢 耕作、河井 美久、岩谷 一弘

視察結果概要

(1)視察先の概要
 豊橋市は、愛知県の東南部に位置し、面積は261.86平方キロメートル。東は静岡県に接し、南は太平洋、西は三河湾に面し、豊かな自然と温暖な気候に恵まれています。
 江戸時代には東海道五十三次34番目の宿場町(吉田宿)として栄え、明治39年8月1日に県下で2番目の市として誕生しました。また、平成11年には中核市に移行し、東三河の中心都市として発展してきました。現在の人口は約38万人で、県内5位となっています。
 自動車の輸入台数・金額ともに全国第一位を誇る「三河港」を中心とした臨海工業地帯を有するだけでなく、農業産出額(農業粗生産額)も全国トップクラスという、農工業に秀でた都市として知られています。

(2)視察内容
 人口減少の進行や社会構造の変化などにより、全国的に空家が増加していますが、空家の増加は様々な問題を引き起こします。市民の生活環境の保全と地域活力の維持・向上を図るため、豊橋市では平成25年度に空家対策ワーキンググループを、翌26年度に空家利活用ワーキンググループを設置して空家等対策を検討しました。その後、実態調査等を経て平成28年度に空家等対策協議会を設立し、空家等対策計画を策定しています。
 計画の基本方針は大きく分けて、@空家等の適切な管理の促進、A空家等の利活用の促進、B空家等の発生予防・抑制、の3つとなっています。具体的には、
 @:空家等のデータベース化、所有者の特定、空家解体促進費補助金(上限20万円)、特定空家等に該当された空家等の解体代執行、空家等を適切管理するためのシルバー人材センターとの協働など
 A:所有者等の意向等の把握、空家バンクによる住宅市場での流通促進、空家利活用改修費補助金(上限50万円)、住宅以外の新たな利活用方策の開拓など
 B:空家等に関するHP、チラシ、出前講座等による啓発、総合相談窓口など
といった取り組みを行っています。
 特に今回、Aの住宅以外の新たな利活用方策の開拓の一例として、市が空家となっていた歴史的建造物の寄付を受け、文化財としての復元工事を実施し、歴史と文化の継承発展の場、地域の交流や活動の場として活用している「商家 駒屋」を現地視察させていただきました。

(3)視察から得られた考察
 豊橋市における今後の展望・課題としましては、空家等の増加を防ぐためには中古住宅の流通促進や、住宅以外の新たな活用方法を模索する必要があるとのことでした。実際に見学をさせていただいた「商家 駒屋」につきましては、江戸時代の面影をそのままに復元されており、観光名所として有効であるとともに、施設を市民に貸し出すことで交流・活動の場としても利用でき、大変有意義な利活用であると感じました。
 本市でも今年3月に春日部市空家等対策計画を策定したところですが、その中には含まれていない取り組み等もありました。今後、第2次春日部市総合振興計画や春日部市立地適正化計画、春日部市都市計画マスタープラン等の実施状況や社会情勢の変化などを見据えながら、必要に応じて見直しを行っていきますので、その際に検討していきたいと思います。

視察の様子
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