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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
厚生福祉委員会
視察先
富山県 富山市
視察案件
富山市まちなか総合ケアセンターついて
実施日
平成30年10月16日
参加者氏名
水沼 日出夫、山口 剛一、並木 敏恵、鬼丸 裕史、滝澤 英明、永田 飛鳳、栗原 信司、中川 朗

視察結果概要

(1)視察先の概要
 富山市は、富山県のほぼ中央から南東部分までを占め、北には豊富な魚介類を育む富山湾、東に立山連峰、西には丘陵・山村地帯が連なり、南は田園風景や森林が広がっています。人口は平成30年10月末日現在で417,509人、面積は、1,241.77平方キロメートルで、県庁所在地としては、全国で2番目の広さとなっています。
 平成17年4月には、7市町村が合併し、新しい「富山市」が誕生し、現在、人口約42万人の県都として魅力あるまちづくりを進めています。
 全国的には「富山の薬売」、「くすりのまち」として有名ですが、近年は環境、バイオ、IT産業の育成に努めるとともに、立山連峰や越中おわら風の盆といった観光資源を活かした観光産業の発展にも取り組んでいます。

(2)視察内容
 富山市まちなか総合ケアセンターは小学校の跡地を活用した「総曲輪レガートスクエア」という公共施設と民間施設の併設する敷地にあり、それぞれが連携しながら事業を展開しています。
 センターは、高齢化の進展が著しい中心市街地において、都市型の地域包括ケアの拠点として、乳幼児から高齢者、障がい者など、地域住民が安心して健やかに生活できる健康まちづくりを推進することをミッションとし、子育て支援、在宅医療の推進、地域コミュニティの醸成の取り組みを進めています。
 センター各施設は、1階に心身の発達の遅れが心配されるこどもの早期支援と保護者の不安軽減を図るため、相談や訓練などの切れ目のない支援を行う「こども発達支援室」、多世代にわたる市民が参加できるイベントやまちなか保健室の開催を行う「まちなかサロン」、健康づくり、介護予防、在宅医療や介護などに関する研修会を行う「地域連携室」があります。
 2階には、訪問診療など、在宅医療を専門に行う「まちなか診療所」、まちなか診療所の診療相談をはじめ、在宅医療・医療介護などに関する相談支援、研修会を行う「医療介護連携室」、こどもが体調を崩し、保護者が仕事などで家庭保育できない場合、保護者の代わりに保育看護を行ったりお迎え型病児保育事業を行う「病児保育室」。
 3階には、概ね産後4か月までの母子を対象に宿泊・デイケア・教室にて産後ケアを提供する産後ケア応援室などがあります。
今回の行政視察では、各施設の実際の様子を見させていただきましたが、個別ケア等で見ることができなかった施設については、スライドや映像等により補足説明をいただきました。

(3)視察から得られた考察
  富山市では、「人が集い、人が賑わう、誰もがいきいきと活躍できるまち」を目指したコンパクトシティ構想を全国に先駆けて推し進めています。市民の暮らしの分野においては、その質を高め、「多世代が多機能に交流できるまち」、「医療や介護が必要になっても望む場所で暮らし続けられるまち」、「子育てが楽しくなるまち」を実現するために、今回視察を行ったまちなか総合ケアセンターが設置されています。
 センターでは、職員も利用者もいきいきと活動していた点が印象的でした。また、センター内それぞれの施設や周囲の民間企業と連携することによる相乗効果が既に生まれているものと察します。
 こうした地域包括ケアの理想的な姿と言うことができる富山市の取り組みについて、本市の今後の事業展開に際し、大いに参考になるものと考えます。

視察の様子
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