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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
前進かすかべ。未来の会
視察先
宮城県 仙台市
視察案件
リノベーションまちづくり(ストック活用型都市再生推進)について
実施日
平成30年7月9日
参加者氏名
小久保 博史  岩 谷 一 弘  栄 寛美
海老原 光男  古 沢 耕 作  山 口 剛 一
吉田 稔  永 田  飛 鳳

視察結果概要

(1)視察先の概要
 仙台市は北緯38度付近と比較的高緯度に位置していますが、仙台湾に面した海洋性気候のため寒暖の差が少ないのが特徴です。季節の区分ははっきりしており、四季折々に彩りを変える豊かな自然は市民に潤いを届けています。
 地形的には、西は奥羽山脈から東は太平洋の仙台湾までの広がりを持ち、周囲は12の市と町に接し、西の山岳地帯には船形山、大東岳、泉ヶ岳などが連なり、県立自然公園二口峡谷、蔵王国定公園などとともに緑豊かな素晴らしい景観を形成しています。奥羽山脈に源を発する三本の清流広瀬川、名取川、七北田川は、いくつかの支流をを集め丘陵を下り、大きな流れとなって東の太平洋に注ぎます。これらの清流の流域には、80Km²にもおよぶ広大な農耕地が広がっています。
 人   口 :1,083,148人 (平成30年4月1日現在)
 世 帯 数 :509,382世帯(平成30年4月1日現在)
 市域面積 :786.30Km²
 年平均気温:13℃前後

(2)視察内容
事業の目的として、都市再生のための事業手法の一つとして、公民が連携し、市内中心部の一定エリアの既存ストック(空き店舗や空きビルなどの低未利用不動産)の連鎖的なリノベーションを促進すとともに、道路や公園などの公共空間の利活用を推進することで、エリア全体の価値を高め、新たなにぎわいの創出と、魅力ある都市空間の構築を目的とした取り組みであります。
 このことは、仙台市の昨今の商業構造に起因します。不動産オーナーの変化・・・地元店経営から不動産運用へ。また、店舗構成の変化・・・全国チェーン店の集積・ミニ東京化への進展。このような状況の中で商業地域のおいては単調な歩行者回遊動線となってしまいました。そこで、「敷地に価値なし、エリアに価値あり」のコンセプトの基、「民間不動産のリノベーション」(収益装置)+「公共空間のリノベーション」(集客装置)をもって「まちのコンテンツづくり」をすることにより、「エリアの再生・価値向上」に向けて事業を進めています。
 また、仙台市では旺盛な起業動向があり、平成26年1月30日に開設した起業支援センター(アシ☆スタ)を利用する30代を中心とした人々が、この事業の追い風になっている状況があります。

(3)視察から得られた考察
 仙台市の状況をみますと、人口減少問題を含め規模の違いはありますが当市と同じ問題を抱えていることが分かりました。店舗を持たれている方は店舗経営から不動産運用に転化し、その不動産をどう利用するかという事を公共空間を含めた形でエリア全体の歩行者動線を作ろうとしていました。
 当市といたしましても空き店舗対策は喫緊の課題であります。新たな賑わいの創出を図るためにも、起業家支援を含めた空き店舗対策が必要であると考えます。また、公共空間(公園・道路等)における店舗の整備等、有効活用を検討していただければと要望致します。

視察の様子
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