各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 日本共産党
- 視察先
- 宮城県 名取市
- 視察案件
- 震災復興について
- 実施日
- 平成30年7月11日
- 参加者氏名
- 松本 浩一 並木 敏恵 卯月 武彦
大野とし子 今尾 安徳 坂巻 勝則
視察結果概要
(1)視察先の概要
宮城県名取市(人口約7万8千人)は、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けました。震災後、津波被害の大きかった閖上地区をはじめとして、多重防御・地盤嵩上・災害公営住宅の整備、名取駅前復興市街地差異化初事業などにより、震災後、人口が減少したものの、現在は5千人以上の人口増となっています。
(2)視察内容
復旧・復興の取り組みは2019年度の復興達成に向けて取り組まれています。復興事業費は、県が実施主体の圃場整備事業や、今後見込まれる事業も含めると約1500億円となり、主な財源は「東日本大震災復興交付金事業」および「災害復旧事業」があてられています。国が集中復興期間と定めた2015年度までは全額を国が負担していました。しかし、2016年度からは「被災自治体も負担能力の範囲内で事業費を負担するべき」と、事業費の1%の負担を求められています。
(3)視察から得られた考察
名取市では、国や県からの財政支援により財政調整基金は震災前の約20億円から約106億円に増加しました。災害への備えは必要ですが、財政を過度にため込む必要はないことがわかりました。春日部市も災害対応として財政調整基金が約42億円ありますが、市民の暮らしを守り、まちを発展させるためには、一部を活用していくべきだと考えられます。

視察の様子