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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
議会運営委員会
視察先
滋賀県 彦根市
視察案件
議会改革の取組(子ども議会、議場コンサート等)について
実施日
平成29年12月26日
参加者氏名
鬼丸 裕史、栄 寛美、松本 浩一、栗原 信司、中川 朗
滝澤 英明(議長)、武 幹也(副議長)

視察結果概要

(1)視察先の概要
 彦根市は、昭和12年2月に市制を施行し、以来琵琶湖東北部の中核都市として、発展を続けています。
 面積は196.87平方キロメートル(琵琶湖部分98.59平方キロメートルを含む)、人口は平成29年3月31日現在、112,660人となっています。
 琵琶湖と鈴鹿山系に囲まれ、豊かな自然に恵まれた彦根市は、江戸時代に彦根藩35万石の城下町として本格的に歩みを始め、現在に至るまで歴史的、文化的な風情を色濃くとどめるとともに、中世から近世にかけての貴重な歴史遺産が今なお、数多く存在しています。
 また、近年では、鉄道、道路網の結節点という恵まれた立地条件を生かし、地場産業の発展と併せ、大手企業の誘致に向けた支援も積極的に行っています。

(2)視察内容
 彦根市議会の議会改革の取組は、平成26年3月に議会基本条例を制定してから本格的に進められ、政務活動費の領収書のHP公開、議員間討議の活性化、議員政治倫理条例の制定、市への政策提言等さまざまな改革の取組を行ってきました。
 また、改革の取組の一つとして、広報広聴機能の充実に資するよう議場開放促進委員会を設置し、子ども議会や議場コンサートを定期的に開催しています。
 子ども議会については、彦根市、彦根市教育委員会、彦根市議会の三者共催で、小学校の児童が、政治への関心を深め、社会参画への態度や意欲を培うとともに、保護者や市民が市議会や行政の取組についてより身近なものと感じてもらうことを目的に行っています。平成21年2月に初めて開催され、以降、現在まで10回開催しており、直近で行われた子ども議会の運営方法等について、スライド等を交え説明を受けました。
 子ども議会の開催手順として、各小学校への議員選出依頼→事前研修会(オリエンテーション)→関係部署との打ち合わせ→質問書の確認→答弁作成協議→リハーサル→本番→会議録・DVD作成配付等、一連の流れについて詳細に説明を受けました。
 議場コンサートについては、市民に議会をより身近に感じていただきたいとの思いから、議場開放の一環として開催しています。平成20年12月からスタートし、現在まで25回行っています。
 コンサート開催に向け、議員の仲介による出演者交渉及び事務局から公民館あて依頼→事務局と出演者打ち合わせ→議会だより予告記事掲載→リハーサル→本番等、一連の流れについて、説明を受けました。

(3)視察から得られた考察
 彦根市議会では、今回の行政視察にあたり、視察対応プロジェクトチームを編成し、議員自らが説明、司会、機器操作を行う体制としているため、受入体制が充実している印象を受けました。
 議会改革の取組全般としては、春日部市議会としても実施しているものもありますが、例えば本市でも実施している議会報告会では、ワークショップを実施し、市への政策提言を行う等、見直しや検証を十分に行っている点について、今後の参考となるものでした。
 子ども議会については、本市においても合併前の旧春日部市において実施した経過がありますが、彦根市においては、約10年間継続して実施していることから、彦根市民にとって身近に感じているものと察します。また、開催に至るまでには、関係機関との調整等さまざまなプロセスを経ていく必要があり、時間をかけて綿密に調整を行っていくことの必要性が非常に高いとの印象を受けました。
 議場コンサートについては、希望する団体が多く、選考に苦慮されているとのお話を伺いました。このことから、こちらについても彦根市民に身近に感じていただいているものと察します。
 本市においては、庁舎の建て替えが予定されていることから、今後においては、議場の多目的利用の必要性について十分に協議を行っていく必要があるものと考えます。

視察の様子
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