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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
建設委員会
視察先
岐阜県 羽島市
視察案件
空き家対策について
実施日
平成30年1月10日
参加者氏名
栄  寛美、水沼 日出夫、坂巻 勝則、
卯月 武彦、会田 幸一、蛭間 靖造、武 幹也

視察結果概要

(1)視察先の概要
 羽島市は、岐阜県の南部、清流木曽・長良川に抱かれ、水と緑に恵まれた佳境の地にあります。
 全地域は海抜平均5mの平坦地で、古くは市内全域のごく浅い地層から貝殻を掘り出すことができたため、伊勢湾に続く海であったことは間違いないと言われています。
 そして、東海道新幹線岐阜羽島駅、名神高速道路岐阜羽島インターチェンジを併せ持つ、岐阜県の表玄関の羽島市は、このような自然豊かな地でありながら、交通の要衝として大きく発展しており、中部圏での経済・文化両面に果たす役割も極めて大きく、今、最も注目される都市の一つとして数えられています。

(2)視察内容
 羽島市では、道路に接する保安上危険な既存不適格建築物への対応を図るため平成26年度より空き家対策を開始しました。
 このような経過から生活交通安全課が主体となった空家等対策推進プロジェクトチームが設置されました。
 空家法では、すべてを解決できないため建築事務所、市土木監理課、市消防の連携により様々な空き家のパターンへ対応できるようにしています。
 そして、空き家を作らないために、所有者に対し自身で住む予定がない家屋については、人に利用してもらう事(賃貸)も考えてもらうことにより、できるだけ早い時期から空き家を使用することで、老朽化を防ぐことになり、さらに空き家とならずに人が住むことにより、地域の賑わいの創出にもつながります。
 また、住宅を解体したあとの土地利用は、家庭菜園や駐車場、貸地など場所によって様々となっています。
 空き家にしないための対策として、住民(空家等所有者、自治会役員等、老人クラブ役員等)に相談会を実施し、空き家の流通と空き家発生予防に取り組んでいます。
 このように、羽島市では空き家を空き家としないための対策が効果的に実施されています。

(3)視察から得られた考察
 空き家を取り巻く実情として、空き家所有者の高齢化が進行したことに伴い、売却等の利活用に係る判断能力の低下が空き家を増やしています。
 また、子の世帯が実家を離れてしまうことにより、認知など要介護が必要となった親の面倒をみることができなくなるなどの理由から、介護施設などへ入所させることで空き家となる案件も発生しています。
 このように、少子高齢化や核家族化が空き家を発生させる可能性があることが実情としてあることから、地域によって空き家が発生するメカニズムが違ってくることがわかり、本市にあった空家対策が必要であることが伺えました。

視察の様子
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