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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
総務委員会
視察先
大阪府 守口市
視察案件
新庁舎の整備について
実施日
平成30年1月18日
参加者氏名
金子 進  木村 圭一  今尾 安徳  吉田 剛

視察結果概要

(1)視察先の概要
 守口市は、大阪平野のほぼ中央部、淀川の左岸に位置し、南と西は大阪市に、東は門真市に、北は寝屋川市に接した平坦地です。昭和21年11月に当時の守口町と三郷町が合併し、大阪府で11番目の市として誕生しました。
 面積は12.71平方キロメートル、人口は平成29年4月1日現在、143,829人となっています。
 現在は全域が市街化され、市内には京阪電鉄本線、大阪市営地下鉄谷町線、大阪モノレールが縦横に走り、国道1号線、163号線、大阪内環状線、大阪中央環状線、阪神高速道路守口線、近畿自動車道など、各都市間を結ぶ主要道路網が整備され、また水道や下水道、道路、学校、公民館、商店街・百貨店など、都市基盤・生活機能が充実した住宅都市であり、さらに市内に大手家電メーカーの工場や関連の中小企業が集積する産業都市ともなっています。

(2)視察内容
 守口市がこれまで使用していた庁舎の最も古い棟は、築60年を経過し、老朽化が著しく耐震性の不備や庁舎の狭わい化、分散化等の課題を抱えていました。
 このようなことから、平成25年に庁舎整備プロジェクトチームを発足させ、翌年に「市庁舎のあり方に関する検討報告書」をまとめ、移転候補地の3つの案(現地建替、市民会館跡地、三洋本社ビル)を提示しました。このことから市はアンケート調査を実施し、その結果を踏まえ、三洋本社ビルを新庁舎とする新庁舎整備方針を決定しました。
 これを受け、議会では平成26年9月定例会において不動産鑑定費及び新庁舎購入費に関する予算を可決させ、翌12月議会から平成27年6月議会において位置条例の一部改正、その他関連予算議案を可決させました。耐震改修工事、議場改装工事、防災拠点整備計画策定、エレベーター新設工事、内装工事及び外構計画の策定を経て、平成28年10月31日より新庁舎による業務がスタートしました。
 新庁舎は10階建てで、市の機関のほかに大阪府守口保健所、日本年金機構守口年金事務所、自衛隊大阪地方協力本部守口出張所等、国や府の機関が配置されています。
 また、会議室の数も多く、市の業務に支障のない範囲で市民も使用することができる体制が整備されています。
 今回の行政視察では、上述のとおり、新庁舎整備に至る経緯、候補地の絞り込みから新庁舎による業務開始までの経過等について担当者から説明を受けました。その後、各フロアを実際に視察し、その特色等について説明を受けました。

(3)視察から得られた考察
 守口市の新庁舎は、経営統合で不要となった本社ビルを取得し、改修したものです。本社機能を持ったビルであったことから、延床面積が約30,000平方メートルと広く、市役所機能のほかに国や府の機関も入っています。
 このため、各執務室のスペースも全体的に広く確保されています。
 これに対し、春日部市の庁舎整備にかかる基本計画書においては、シンプルでコンパクトな庁舎を目指すこととしていることから、各執務室のスペースが狭くなりすぎることのないよう配慮すべきと考察します。
 また、市民が利用できる会議室も12室と多く、市民などの親睦を図ることを目的とする会合や地域の活性化につながるイベントを実施する場合においては、飲食や飲酒が可能となる会議室もありました。
 春日部市の計画においても、まちのコモンスペースとして、市民が活用できるスペースの複合化を検討していることから、市民にとって自由度が高く、使い勝手のよいスペースとするよう検討していく際に守口市の取組は大いに参考となるものと考えます。

視察の様子
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