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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新風会
視察先
宮城県 仙台市
視察案件
起業支援事業について
実施日
平成29年10月26日
参加者氏名
小久保博史 栄寛美 海老原光男
古沢耕作 吉田剛

視察結果概要

(1)視察先の概要
 宮城県仙台市は、1600年に伊達政宗公が居城を定めて以来、62万石の城下町として栄えてきた。1889年、市制施行によって「仙台市」が誕生した。市域の北端から西端にかけて奥羽山脈が走り、市域の最高地点を一角に持つ船形山をはじめ、標高1,000メートル級の山並みが連なっている。その東には広い丘陵地が続き、その間を七北田川、広瀬川、名取川が流れ太平洋に注ぎ、これらの3河川の堆積によって形成された平野が丘陵地の東側に広がっている。
 仙台市は、東北の政治・経済・学術・文化の中心として着実な発展を続け、現在は東北唯一の政令指定都市として、人口108万人擁している。戦前・戦後を通して、その緑豊かな街並みから「杜の都」と評されている。
 平成29年9月1日現在、人口1,086,221人、面積は786.3平方キロメートル。

(2)視察内容
 仙台市においては、震災から6年が経過し、復興需要に収束の兆しが見えてきたこと、将来における労働人口・消費人口が減少する可能性が高いこと、中小企業数が減少していることという課題に対応し、復興後を見据えた仙台市の発展を確実なものとするため「仙台経済成長デザイン」を策定した。その「仙台経済成長デザイン」の4つの数値目標の一つに新規開業率日本一を掲げ、「日本一起業しやすい街」を目指し、「仙台市起業支援センターアシ☆スタ」を平成26年1月に開設している。
 「仙台市起業支援センターアシ☆スタ」では、以下のような特徴を持ち起業支援を行ている。
〇起業にかかる様々な相談、支援ニーズに各種専門家がワンストップで対応
〇起業を志す方から起業後5年目までを対象とした継続的なフォローアップ
〇情勢相談員、セミナー等への託児サービスなど、女性の起業支援を強化
〇事業規模が小さくても、親身に、丁寧に、伴走型の支援
〇ハードルをとにかく下げる、業種未決定の相談も歓迎
〇ソフト面を重視、助成金やハード面の支援は殆どなし
 また、上記のアシ☆スタで行っている起業支援のほかに、起業家のすそ野拡大の為に、小中高生向けの起業体験ワークショップや、成長志向の強い起業家の育成プログラム、東北域外からの起業人材の誘致などの事業も合わせて行っている。

(3)視察から得られた考察
 本市においても、これから起業を目指している人や新たな事業計画を持っている法人を対象としたビジネスプランコンテストや創業に興味のある方や創業して5年未満の方々を対象とした創業啓発セミナーなどの創業支援事業を行っている。また、女性を対象とした女性の為の創業塾を実施し、幅広い層からの創業の啓発を行っている。
 ただし、仙台市のように起業支援センターのような施設は市としては持っておらず、また「アシ☆スタ」のような愛称も存在しない。今回の視察において、仙台市の担当者よりお伺いしたポイントの一つに愛称やロゴマークを作ることにより、起業に関するハードルが下がり気軽に相談できる体制が出来、これだけで相談件数や問い合わせ件数が増加するという事を学んだので、本市においても創業支援に関する愛称やロゴマークを作ることが出来ないか早急に検討することが必要であると考える。
 また、創業支援セミナーを行う際には、全て託児サービスがついているという事は非常に魅力的であると感じた。本市においても、女性の為の創業支援を行う際にはぜひ託児サービスを検討して頂きたいと考える。
 さらに、起業家のすそ野を広げるという意味においては、小中高生や大学生などを対象とした起業体験などのセミナーなども効果的であると考えるので、仙台市の起業支援を参考にして、本市においても春日部市で創業したい、創業して良かった思えるような事業を行う事が出来る様に今後働きかけを行っていきたいと考える。

視察の様子
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