各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 新政の会
- 視察先
- 宮崎県 宮崎市
- 視察案件
- 地域魅力発信プランについて
- 実施日
- 平成29年7月14日
- 参加者氏名
- 河井 美久 、山崎 進、会田 幸一、滝澤 英明、鬼丸 裕史 、金子 進、佐藤 一、斉藤 義則、水沼 日出夫、石川 友和
視察結果概要
(1)視察先の概要
宮崎市は、大正13年4月1日、宮崎町・大淀町・大宮村の廃置分合を行い市制施行しました。
市制施行当時の人口は42,920人、面積45.15㎢でありました。その後編入合併を繰り返し、平成22年3月には、人口40万人、面積644.61㎢の県都として、市民に一層密着した市政を目指し、九州の中核都市にふさわしい特色あるまちづくりを進めています。
気候の特徴は、南海気候区に属し温暖な地域であり、宮崎県の中央に位置し、地形は平坦、東は風光明媚な砂丘と波状岩の海岸線があり、観光文化都市として栄えています。
(2)視察内容
「地域魅力発信プラン」とは、各地域の現状を把握し、まちづくりの将来像を明確にする地域ごとのまちづくりの計画です。
宮崎市においては、地域コミュニティーは地縁団体の活動が中心で、自治会・老人会・婦人会等の活動でも加入率の低下、役員の高齢化・固定化、活動のマンネリ化等の課題を有していました。
これらの課題を解消するためには、市民が地域自治に直接参加する住民主体のまちづくりを推進する必要があると考え、「地域自治区制度」を導入し、現在22の区域に分け活動しています。
この地域自治区では、地域の各種団体や住民代表者で構成する「地域協議会」を設置し、地域の課題解決に向けた協議や、市の施策に対する提言などを行っています。
そして更なる住民主体のまちづくりのために「地域コミュニティー活動交付金」の創設、又、地域活動の実践組織である「地域まちづくり推進委員会」の設置を行ってきました。そして一定の成果も上がってきているが、「地域まちづくり推進委員会」と従来の団体が同じ取り組みを行っていたり、現在の取り組みが、地域の将来にどうつながるのか不明瞭といった新たな課題が生じてきました。
(3)視察から得られた考察
地域コミュニティーの課題については、春日部市・宮崎市も同様に加入率の低迷、活動のマンネリ化、役員の固定化等の問題を抱えています。そしてこれらの課題を解決すべく活動をしていますが、具体的な成果は出ていません。なぜなら各課題について大部分の市民は無関心だからだと思います。
市民が地域自治に直接参加し住民主体のまちづくりは、春日部市においても大いに参考となるものと考えます。宮崎市の事例を参考に春日部市独自のプランを作成し、市民一人一人が地域の課題に向き合い、将来どのような地域にしていくかを考え、活動をしていく事が市の発展には重要と考えます。

視察の様子