本文へ移動
背景色

現在位置 :トップページ › 行政視察報告書

各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新政の会
視察先
大分県 大分市
視察案件
大分駅周辺総合整備事業について
実施日
平成29年7月12日
参加者氏名
河井 美久  、山崎   進、会田 幸一、滝澤 英明、鬼丸 裕史  、金子   進、佐藤   一、斉藤 義則、水沼 日出夫、石川 友和

視察結果概要

(1)視察先の概要
 大分市は、人口約48万人を有する中核市であり、市域は約500平方キロメートル、九州の東端、瀬戸内海の西端に位置し、北は別府湾、東は豊予海峡に面しています。
 中世・戦国時代には、大友宗麟の下に隆盛を極め、世界にも知られた貿易都市「越後府内」が形成され、医術、音楽演劇など日本で最初の西洋文化が大きく花開いたところであります。
 明治44年の市制施行と時を同じくして大分駅が開業、高度経済成長期には、新産業都市として、鉄鋼、石油化学など、重化学工業を中心に発展を遂げ、近年ではIT関連企業が、進出するなど様々な産業が集積してます。
 平成23年4月には「市制施行100周年」を迎え、ますますの発展が期待されているところであります。

(2)視察内容
 大分駅連続立体交差事業に伴う道路網の再編を行うことにより、南北市街地の一体化を図り、市街地中心部に残された唯一の大規模空閑地である国鉄清算事業団用地や、鉄道の高架化に伴うJR操車場跡地を活用することによる駅前広場や、シンボルロード等の公共施設の整備と併せて、駅周辺街区の有効高度利用と周辺部の都市型住宅地の整備を行い、大きな経済効果と良好な市街地環境をあわせ持つ大分市の中心市街地にふさわしい地区を創出することを目的としてこの事業が行われたとの事です。

(3)視察から得られた考察
 大分駅周辺地区の課題として、鉄道により都市が南北に分断され、市街地の一体的な発展を妨げている事と、北側市街地には行政、商業・業務、文化等の中核機能が集積し、都市基盤がほぼ整備完了しており、一方南側市街地は駅裏印象が強く、商業、業務的土地利用は少なく、周辺部からのアクセス性も不十分であるとの事で、大分市都市計画マスタープランを策定し、鉄道による分断を解消し、南北市街地の一体的な発展と交通の円滑化と、駅周辺の低未利用地の解消、大分駅への交通アクセスと交通結節機能の強化や、都心居住型市街地ゾーンの形成を行うことで課題が解消されたとの事です。
 大分駅付近連続立体交差事業(県事業)では約603億円をかけ、また大分駅南土地区画整備事業(市事業)では約685億円、関連事業としてホルトホール大分整備事業(市事業)に約98億円をかけ、また庄の原佐野線等関連街路樹整備事業(国・県・市事業)に約652億円を掛けて総合整備事業を行った結果、経済波及効果が約1620億円と実際に掛けた予算以上の効果が得られ、また人口の増加に転じることになったそうです。
 春日部市といたしましても、鉄道高架にするだけでなく、併せて中心市街地の区画整理事業を思い切って行うことで更なる経済波及効果及び、人口増に転じることも可能だと感じられました。

視察の様子
Copyright(c) 2007- 春日部市議会公式サイト Kasukabe City Council. All Rights Reserved.