本文へ移動
背景色

現在位置 :トップページ › 行政視察報告書

各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新政の会
視察先
鳥取県 境港市
視察案件
水木しげるロード街なみ整備事業について
実施日
平成29年2月9日
参加者氏名
河井 美久、山崎 進、滝澤 英明、岩谷 一弘、鬼丸 裕史、金子 進、佐藤 一、斉藤 義則、水沼 日出夫、石川 友和

視察結果概要

(1)視察先の概要
 境港市は、人口34,972人(平成28年4月1日現在)を有し,鳥取県北西端の弓ヶ浜半島北部に位置し、北は堺水道を隔てて島根県松江市と相対し、三方が海に面し、古くから港を中心に発展してきました。日本海の豊富な水産資源にも恵まれ、漁獲水揚げ量は平成4年から5年連続で全国1位を記録しました。又、平成16年には岸壁の整備等が進められ国際コンテナターミナルが供用開始され、さらに韓国の東海港・ロシアのウラジオストック港を結ぶ環日本海定期貨客船が就航しました。又、近年ではクルーズ客船の寄港地としての利用も増加しています。観光では、平成5年に境港市出身の漫画家水木しげる氏の作品に登場する妖怪のオブジェなどを設置した「水木しげるロード」がオープン、平成22年のNHKの朝ドラの影響もあり、平成22年の入込客数は372万人を記録、平成26年2月にはオープン以来の累計が2,500万人を突破するなど、県内でも有数の観光地として「さかなと鬼太郎のまち境港」を全国に情報発信しています。

(2)視察内容
 「水木しげるロード」は、JR境港駅から「水木しげる記念館」までの800mの道路と沿道の店舗などで構成されています。平成4年に衰退する中心市街地商店街の賑わいの回復と活性化を目的に、境港市出身の漫画家水木しげる氏の代表作「ゲゲゲの鬼太郎」などに登場する妖怪のブロンズ像を歩道内に設置し整備が開始されました。「妖怪」を用いたことが全国的にも珍しい取り組みということもあり、又、NHKの朝のドラマにも取り上げられたことから、年々その知名度が高まり観光地として成長を重ねてきました。この様なことから大幅に増加した観光客や、今後さらに増加が予想される外国人観光客などへの対応が求められていました。そしてこれらのニーズに答えることで、次の10年、20年先までこの賑わいを継続させることで、境港市の持続的な地域発展を図ることを目的に水木しげるロード街なみ整備事業を展開しています。

(3)視察から得られた考察
 電車で境港市に行くには、米子駅から境港駅までJR境線を利用するが、このJR境線の列車が素晴らしいラッピングの鬼太郎列車(妖怪列車)。外観はもとより車内は天井まで妖怪一色、そして座席まで妖怪が描かれています。また、駅名にも本来の駅名と妖怪名の駅名が別看板でありました。そして市内には、妖怪神社・妖怪ポスト・妖怪倉庫・鬼太郎フェリー・鬼太郎交番・その他に妖怪オブジェ253体などがありました。また、ゲゲゲの鬼太郎下駄飛ばし大会・境港妖怪ジャズフェスティバル・妖怪川柳コンテストなどのイベントも多数行っています。
そして「水木しげるロード」関連事業の集大成が「水木しげる記念館」であります。館内は水木しげる氏が世界中から集めた妖怪に関するコレクションなど、貴重な品々を中心に水木しげる氏が創出した独創的かつ多様な「作品」の世界であり、一種独特な世界を醸し出していました。この様に、妖怪一色な街が境港市でありました。この「水木しげるロード」が年間200万人以上の入込客数になるほどに成功したことは、官民の協力はもとより、水木プロの協力が最大の要因であり、水木プロの協力なくして境港市の賑わいは考えられないと思料します。春日部市においても世界に誇れる「クレヨンしんちゃん」がいます。「クレヨンしんちゃん」を利用しての地域おこしには、関係者の協力が不可欠と考えます。「クレヨンしんちゃん」そして関係者、春日部市との意思の疎通を図り、三位一体となり地域の発展に繋げて行けたらと考えます。

視察の様子
Copyright(c) 2007- 春日部市議会公式サイト Kasukabe City Council. All Rights Reserved.