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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
新政の会
視察先
島根県 松江市
視察案件
松江歴史館について
実施日
平成29年2月8日
参加者氏名
河井 美久、山崎 進、会田 幸一、滝澤 英明、岩谷 一弘、鬼丸 裕史、金子 進、佐藤 一、斉藤 義則、水沼 日出夫、石川 友和

視察結果概要

(1)視察先の概要
 松江市は、山陰地方島根県の最北部に位置し、市の中心部に広がる汽水湖の宍道湖と中海、北部に望む大山隠岐国立公園内日本海の海岸に囲まれた水の都です。また、今日に見る都市の基礎は、江戸時代の城下町の繁栄に始まり、明治時代の廃藩置県による県庁所在地、続く市制の施行に繋がって、形成されています。 近年では、奈良市・京都市に並んで国際文化観光都市、9市町村合併を経ての施行時特例市になるなど、山陰の中核都市として発展してきています。
  人口 204,285人(平成29年1月 末現在)、面積 572.99Ku

(2)視察内容
 松江開府400年祭の最終年である平成23年に、松江市によって電源立地地域対策交付金39億円で建設された松江歴史館は、施設のたたずまいそのものが武家屋敷風で、松江のシンボルともいえる松江城とともに、江戸時代の情緒と風情を残す松江市の街並みにしっくりと調和しています。展示面はというと、城下町松江の江戸時代を中心とした歴史的資料が、きちんと収集・保管され、同時にそれらを効率よく紹介していくことで、集客性を高め、観光誘客に繋がっているとのことです。一方、隣接する松江城との連携により、よりわかりやすい展示を可能とする博物館的機能を備え、併せて松江市の歴史的な共有財産を後世にどのように引き継いでいくかを、市民皆で考えてもらうための、拠点学習施設としての役割を担うことで、市の社会教育の側面も持ち合わせてきているとのことです。また、ちょうど本年度初めに行われた指定管理者制度の導入により、松江市観光部改め、歴史まちづくり部と指定管理者との連携による集客性の高い企画展示も実施されるなど、新たな展開を迎えています。

(3)視察から得られた考察
 松江市は、江戸時代の情緒と風情が色濃く残る 国際文化観光都市としてのゆるぎない地位を保持してきましたが、多くの歴史的資料をきちんと収集・保管し、紹介できる受け皿ともなり得る多機能型施設がなかったので、それらを実現できる博物館的施設の整備が求められてきました。そのような市民の願いを具現化することで、散在する観光施設が集約され、市の観光施策との連携面で、一体的な活用が可能となり、効率よく集客性が高まっていくという考え方は、春日部市の観光政策のとりまとめの場面で、参考になると思われます。
また、松江歴史館の運営面では、指定管理者の高度なノウハウを活用していくことはもとより、丸投げにならないように、歴史館と松江市の観光施策との高度な連携を目指していくという運営方針は、春日部市の博物館的施設の整備や、社会教育に寄与する拠点学習施設の必要性を協議する際に、大いに参考にすべきと考えた次第です。

視察の様子
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